◆朝日杯FS追い切り(16日・栗東)
第67回朝日杯フューチュリティS・G1(20日、阪神)の追い切り調教が16日、行われた。栗東では、デビューから無傷の3連勝での2歳王者を目指す良血エアスピネルが坂路で52秒3―12秒1の好時計を余力たっぷりにマークした。
ほれぼれするような動きだった。エアスピネルは栗東の坂路で楽な手応えのままコウザンアプローチ(2歳未勝利)に並び駆け、軽く仕掛けただけで瞬時にかわして1馬身先着。オーバーワークにならない程度に余力を残しながら52秒3、ラスト12秒1の好時計を叩き出し、大物らしさを存分に示した。
見た目の動きそのままに、手綱を執った中村助手の感触も抜群。「自分から並びかけてギアが上がると、体がグンと沈んでしまいまでしっかり。瞬発力がすごい。オンとオフの切り替えが上手。出来に関しては文句のつけようがない」とベタ褒めだ。非凡なバネに、さらに磨きがかけられたように思う。
栗東では通常、2歳G1は共同記者会見がないが、主役にふさわしく特別に会見がセッティングされた。JRAの平地G1完全制覇がかかる武豊の表情には自信が見てとれる。「スターホースの素質のある馬。一流馬特有の背中を感じる。デビュー2戦が、これ以上ないぐらいの内容。記録も達成したいが、この馬を2歳チャンプにしたい」と、主戦を務めた秋華賞馬の母エアメサイアから受け継ぐ能力にほれ込む。
伊藤雄二厩舎で助手時代に母に携わった笹田調教師も思いは同じ。「やっと母にこの子ありという馬が出た。大きなチャンスと思う」。次々と大物が引退していく年の瀬。無傷の3連勝で待望の新スター誕生となる可能性は高い。(内尾 篤嗣)
サンスポ予想王
サンスポ追い切りCheck 2015朝日杯FS(栗東)
サンスポ追い切りCheck 2015朝日杯FS(美浦)
主な馬の調教タイム
アドマイヤモラール
12/16 南W良
52.7-38.1-12.7
イモータル
12/16 栗東芝
75.4-61.4-49.0-36.6-13.0
エアスピネル
12/16 栗東坂
52.3-37.8-24.4-12.1
シュウジ
12/16 栗東坂
52.2-37.3-23.8-11.7
ポールライトニング
12/16 栗東坂
57.4-41.5-26.2ー12.7
リオンディーズ
12/16 栗東
83.1-67.8-53.8-39.9-12.4
ツイッター
【武豊 史上初G1完全制覇に挑む】武豊が朝日杯FSで史上初となるJRAのG1完全制覇を狙う。騎乗するエアスピネルは、前走のレースでは独走劇で無傷の2連勝。 https://t.co/MohLooxseD
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics)2015年12月13日 23:24:12