<フェアリーS:追い切り>
3歳牝馬によるフェアリーS(G3、芝1600メートル、11日=中山)の追い切りが7日、東西トレセンで行われた。唯一の2勝馬クードラパン(久保田)は美浦ウッドで上々の動きを披露。前走の阪神JFは13着に敗れたが、調子落ちは感じない。腰痛から復帰する田辺裕信騎手(31)とともに、16年初戦で反撃ののろしを上げる。
リスタートだ。クードラパンが復帰する鞍上とともに、巻き返しの態勢を整えた。田辺騎手を背にして美浦ウッドに入ると、4ハロンから徐々にスピードアップ。ラスト1ハロンで軽く仕掛けられると瞬時に反応し、軽やかにゴール線を駆け抜けた。時計は54秒7-13秒3と平凡も、終始落ち着き払って気配は上々。見守った久保田師は「しまいだけ反応を見たかったが、いい反応だった」と状態の良さを強調した。
前走の阪神JFは好位キープから強気の競馬で臨んだものの、前半から馬がハミをかんで、直線で失速した。師は「いかにリラックスして走れるかだけど、力みがあっていまひとつだった先週に比べて、今日は良かった」と課題克服に自信を見せる。引き揚げてきた田辺も「勝ちを意識し過ぎず、自分のペースを守った方がいい」と、前走を糧に反撃に転じる構えだ。
その鞍上は、ダービーフィズで臨む予定だった昨年の有馬記念前日に腰痛を発症。16年開幕の5日も騎乗を取りやめた。検査の結果は軽度のヘルニアだったが、年末年始を安静にしていたことで、6日の調教後に復帰のゴーサインが出るまでに回復した。「神経を傷めるまではいっていない。それに、休んだからといってすぐに良くなるものでもないからね」。たとえ万全でなくても、プロとしてできる限りのパフォーマンスでファンの期待に応えたい。人馬そろって、16年の仕事始めを華々しい復活劇にしてみせる。【栗田文人】
サンスポ予想王-調教・追い切り参考動画
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