京成杯予想|予想・オッズ1番人気|ウムブルフまとめ

 

[京成杯]レース展望

 1回中山競馬は後半に入り、日曜メーンで3歳馬による京成杯(17日、GIII、芝2000メートル)が行われる。皐月賞と同じ舞台で行われる重賞とあって、クラシックを占う上で重要な一戦だ。過去10年を見ても、2010年の勝ち馬エイシンフラッシュがダービー馬に輝いたほか、07年サンツェッペリン(皐月賞2着)、08年マイネルチャールズ(皐月賞3着)と勝ち馬はクラシックで好走してきた。今年の勝ち馬もどんな結果を残すか注目される。

 ウムブルフ(美浦・堀宣行厩舎、牡)は、デビュー戦から2着、2着ときて3戦目で初勝利。素質を考えると初勝利が3戦目というのは少し手間取った印象だが、レース内容は文句なしだった。今回と同じ中山芝2000メートル戦で、好位から抜け出し、ゴール前では鞍上のライアン・ムーア騎手が手綱を抑えながらも2着に4馬身差をつける圧勝。脚質に自在性があって相手なりに走れそうなタイプでもあり、昇級初戦が重賞でもチャンス十分だ。

 メートルダール(美浦・戸田博文厩舎、牡)は、2戦目で初勝利を挙げた後、中山芝2000メートルの500万下特別・葉牡丹賞を勝負強い内容で制した。こちらはウムブルフと比べるとまだ不器用な印象を残すが、決め手の迫力では上回る。中間の調教も絶好調を思わせる動き。グングン力を付けており、コンビを組んで2連勝中の戸崎圭太騎手が継続騎乗するのは心強い。

 プロフェット(栗東・池江泰寿厩舎、牡)は札幌2歳S2着後の萩Sで5着と案外な結果に終わったが、父ハービンジャー、母の父がタニノギムレットという配合なら、200メートルの距離延長は歓迎。2カ月半ぶりとレース間隔があいたが、中間は長めを中心に6本の追い切りを消化し、仕上がりは良好だ。今回はシェーン・フォーリー騎手との新コンビで挑む。

 プランスシャルマン(美浦・斎藤誠厩舎、牡)は、ホープフルSで勝ったハートレーから0秒9差の6着。道中でやや気負いが見られたことから、中間はその点を考慮して調整されている。当日の気配が鍵を握りそうだ。

 登録17頭中、唯一の重賞ウイナーがサウジアラビアロイヤルCを制しているブレイブスマッシュ(美浦・小笠倫弘厩舎、牡)。ホープフルSは後方から差を詰めたものの7着に終わっているが、距離を経験できたことで前進が見込める。前走だけで見限ることはできない。

 東スポ杯2歳S3着のマイネルラフレシア(美浦・高橋裕厩舎、牡)は、スローペースで押し出される形の先行策となったのが響いた。もう少し脚をためて運ぶ本来の競馬ができれば、巻き返しの可能性は十分にある。今回は初めての右回りでもあり、ここで好走できれば今後への期待は大きくふくらむだろう。

 ユウチェンジ(栗東・森秀行厩舎、牡)は2戦目で未勝利を勝った後、野路菊S3着、アイビーS2着、朝日杯フューチュリティS4着と勝てないまでも堅実に走っている。朝日杯は道中、他馬と接触する不利がありながらも崩れていないだけに、今回も十分争覇圏内だ。

 京都2歳Sで5着に敗れたケルフロイデ(美浦・加藤征弘厩舎、牡)だが、展開が向かず、直線ではスペースもなかっただけに、見直しが必要だろう。今回は地元エリアでの競馬。きんもくせい特別で完勝した際の2着馬ダンツプリウスがジュニアCを勝っており、その比較からも上位争いが見込める。

 前走の阪神戦で3着に終わったナムラシングン(栗東・高野友和厩舎、牡)だが、勝ったのは評判馬サトノダイヤモンド。初めて好位につける形で挑んだものの、決め手勝負には屈してしまった。新馬戦ではドレッドノータス(京都2歳S優勝)からクビ差の2着。デビューから手綱を取り続ける内田博幸騎手とのコンビで、賞金上積みを狙う。

 京王杯2歳S2着のアドマイヤモラール(美浦・上原博之厩舎、牡)は、朝日杯フューチュリティSで果敢に好位からレースを進めたものの、決め手勝負では分が悪く、8着に敗れた。キンシャサノキセキ×ニホンピロウイナーという配合だけに、今回は距離延長がポイントとなりそうだ。

 
ウムブルフ
父ーディープインパクト、母父ーMonsun
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