京都では最終日の29日に京阪杯(GIII、芝1200メートル)が行われる。スプリント戦に衣替えされてから今年で10回目。世界の短距離王になったロードカナロアが3歳時に重賞初制覇を飾ったレースで、若い馬にとっては一流スプリンターへの登竜門になる。なお、京阪杯は最終12R(発走16時15分)に組まれているので、レース番号のお間違えがないように…。
主役は何といっても4歳馬ビッグアーサー(栗東・藤岡健一厩舎、牡4歳)だ。デビューから7戦6勝、2着1回とパーフェクト連対。スプリンターズSは次点で無念の除外となったが、前走の夕刊フジ杯オパールSはそのうっぷんを晴らすかのような3馬身差の圧勝劇を演じた。Vタイム1分6秒7(良)もコースレコードタイ。父サクラバクシンオー譲りのスピードを存分に見せつけた。ここで重賞初Vを飾って、父のような、そしてロードカナロアのような超一流への足がかりとしたいところだ。
今年、サマースプリントシリーズ王者に輝いたベルカント(栗東・角田晃一厩舎、牝4歳)もサクラバクシンオー産駒。前走のスプリンターズSで13着と案外な大敗を喫したが、角田調教師は「中山が合わなかったのかもしれない」と分析している。京都では2歳時にファンタジーSを勝った実績があるだけに、巻き返しが注目されるところだ。2009年以来のJRA年間100勝まであと「3」としている武豊騎手の手綱さばきに期待が集まる。
アースソニック(栗東・中竹和也厩舎、牡6歳)は一昨年の覇者で、京都芝コースでは登録30頭中最多タイの4勝をマーク。ここ4走は3、2、3、2着と成績も安定している。6歳馬だが今が最も充実している印象だ。今回は新たにアンドレア・アッゼニ騎手とのコンビで挑む。
前走の桂川Sを勝って再度、オープン入りを果たしたエイシンブルズアイ(栗東・野中賢二厩舎、牡4歳)も同じく京都芝で4勝をマークしているコース巧者。前走が3カ月ぶりのレースだっただけに、上積みも見込める。こちらも豪州の名手ヒュー・ボウマン騎手とのタッグが興味深い。
昨年の高松宮記念優勝馬コパノリチャード(栗東・宮徹厩舎、牡5歳)は2桁着順が続いているが、中間もけいこの動き自体は悪くない。58キロの斤量も楽ではないが、新コンビ・古川吉洋騎手の騎乗で変わり身が望まれる。
昨年の2着馬サドンストーム(栗東・西浦勝一厩舎、牡6歳は、約3カ月ぶりでも好仕上がり。流れ次第で上位争いに加わってきそうだ。他では、出遅れて8着だったスワンSは度外視できるサトノルパン(栗東・村山明厩舎、牡4歳)、良馬場なら見直せるウイングザムーン(栗東・飯田祐史厩舎、牝6歳)、距離短縮で折り合いの不安が解消されそうなフミノムーン(栗東・西浦勝一厩舎、牡3歳)あたりもマークしておきたい。
京阪杯-2014年動画
2014年-レース結果
1着 アンバルブライベン 田中健
2着 サドンストーム 秋山真一郎
3着 サガジロロイヤル 国分優作
ネット競馬より
1番人気 ビッグアーサー 1.7
2番人気 ベルカント 4.5
3番人気 エイシンブルズアイ 8.1
4番人気 アースソニック 11.3
5番人気 サトノルパン 12.5
ツイッターの声
【本当に出るんかい?】オータムリーフS(京都ダ千四) スマートギア60.0牡10 岩戸 孝樹(美浦) →京阪杯(初距離)にも登録してるけど、こういう別定戦になるとダート(2年ぶり)に実績なくても斤量は背負うよね。障害戦でがんばればいいのに!・京阪杯が除外になれば出走になる。
— 競馬好き太郎 (@1924megumiho)2015年11月24日 15:19:56