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JRAで今年最初のGIとなるフェブラリーステークス(19日、東京、ダ1600メートル)の追い切りが15日、滋賀・栗東トレーニングセンターで行われた。昨年の優勝馬モーニン(栗東・石坂正厩舎、牡5歳)が、坂路で抜群の動きを披露。自己最速の4ハロン50秒4を楽にマークし、サンケイスポーツ調教評価は最上級の『S』だ。万全に体調を整え、今回は名手、ライアン・ムーア騎手(33)=英国=を初めて鞍上に迎える。史上2頭目の連覇へ向け、視界は良好だ。
これがディフェンディングチャンピオンの貫禄だ。気温2度と冷え込んだ栗東で、モーニンが圧巻の走りを披露。動きを見届けた石坂調教師は、復権への期待を込めた。
「(昨年の)フェブラリーSの後は結果が出ておらず心配ですが、あのときと同じか、もっと強くなっていると思う。力を発揮できれば、連覇があると期待しています」
朝一番の坂路に登場し、単走でスタート。ウッドチップを力強く蹴り上げ、前半から快調に飛ばしていく。引っ張り切りの手応えで直線に向くと、先行していた他厩舎の併せ馬を内からあっさりパス。軽く仕掛けられてラスト1ハロン(200メートル)を11秒9でまとめ、余力十分に自己最速の4ハロン(800メートル)50秒4を叩き出した。騎乗した荻野要助手は「うなっていた。息の入りもよかったね」と好感触を証言。サンケイスポーツ調教評価では、ただ1頭の最上級の『S』だ。
1月末に左前脚のフレグモーネ(主に外傷で皮膚などが化膿=かのう=する疾患)を発症したが、担当の濱名助手は「幸いにもピッチを上げていく前でした。牧場からいい状態で戻ってきていたので、うまく対応できた」と心配無用を強調する。
昨年は1分34秒0のコースレコードをマークし、JRAのダートでは最速のデビュー7戦目でのGI制覇。だが、その後は4戦未勝利で、近2走の武蔵野S、チャンピオンズCでは、もまれ弱さを露呈して連続7着に終わった。音に敏感な面があり、この中間はストレスを軽減するため、運動中に音を遮る効果があるメンコを着用。輝きを取り戻すために試行錯誤を重ねている。
今回は英国のムーア騎手が騎乗する。昨年も世界を股にかけた活躍を見せ、日本では天皇賞・秋を制覇。東京ダ1600メートルは得意としており、JRAのコース別では最も多く勝っている。2015年以降の勝率28・6%は出場予定騎手の中で最高だ。石坂調教師は「世界NO・1のジョッキーで、本当に心強い」とうなずく。
迫力満点の動きを見せて、復権への態勢は整った。2014、15年のコパノリッキーに次ぐ史上2頭目の連覇に突き進む。 (川端亮平)
★世界NO・1ジョッキー
ムーア騎手は昨年、ロンジンワールドベストジョッキーで優勝した。これは世界の主要GIレース100鞍における着順(1~3着)を集計するもので、166ポイントを獲得して、98ポイントで2位のスミヨン騎手(仏)に大差をつけ、14年に次ぐ2度目のVとなった。昨年は天皇賞・秋のほかに、凱旋門賞、“キングジョージ”、ドバイターフ、香港C、仏2000ギニーなど世界でGI20勝を挙げた。
★この日のムーア
ムーア騎手は15日、栗東トレセンを訪れ、ドバイのマクトゥームチャレンジ・ラウンド3(3月4日、メイダン、GI、ダ2000メートル)に挑むラニ(栗・松永幹、牡4)の追い切りにまたがった。モーニンには騎乗しなかったが、石坂厩舎の所属馬は2013年のジャパンCで初騎乗のジェンティルドンナを勝利に導いており、指揮官は全幅の信頼を寄せている。