【フェブラリーS予想|調教・追い切り|最新情報まとめ】の続きを読む今年最初のJRA・GIのフェブラリーSの枠順が19日に決まる。今年は3年ぶりに地方所属馬が参戦(2頭)。中でも大井のハッピースプリントは、交流GI全日本2歳優駿を勝ち、羽田盃、東京ダービーを制した南関東2冠馬。このところは中距離戦で善戦止まりだが、マイル戦なら一変も可能。16年ぶり史上2頭目の地方所属馬のVを狙う。
1999年のメイセイオペラ(岩手)以来、16年ぶりの地方所属馬のVへ向け、大井のハッピースプリントが態勢を整えてきた。2走前の東京大賞典、前走の川崎記念はともに1秒以上離された4着。数字だけ見れば手を出しづらいが、舞台が替わるのは大きなプラスだ。
「ここ2戦のレースを見ても、しまいが少し甘くなっているし、2000メートルは長い。マイルが最も力を発揮できる距離だし、とくに広い府中のマイルはベスト」
森下調教師は断言する。大井の羽田盃(1800メートル)と東京ダービー(2000メートル)を制した南関東2冠馬だが、距離は素質の高さでカバーしていた。本来は、快勝した交流GI全日本2歳優駿(川崎、1600メートル)を見てもマイルがベスト。多少ズブい面もあるだけに、直線が長いのも歓迎だ。
「最近は体質が強くなり、以前よりも調教での走りがしっかりしてきた。レースでも徐々に古馬のペースに対応できている」と、トレーナーは着実な成長を強調する。絶好の舞台なら、前2走以上の結果が出ても不思議ではない。
森下調教師は今年35歳で、2010年に開業した。すでに東京ダービーを2勝している新進気鋭の調教師で、ゆくゆくは海外でも通用する厩舎を目指している。
「ここまで、1段ずつ着実に登ってきている感触はある。挑戦することで厩舎も力をつけるはずだし、JRAでの戦い方を学んで、互角に戦えるような厩舎作りをしていきたい」
森下調教師のキャリアに刻まれる、初のJRA・GI挑戦。「ペースも違うし強い馬ばかりだから、一筋縄ではいかない」と慎重な構えを崩さないが、「いつも想像以上の走りをする馬」とも。最高の結果を出す可能性も、十分に秘めている。 (大貫師男)
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