スプリンターズS予想【2022年】能力値とデータ
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大舞台を華麗に舞う淑女の輝き。鈴木康弘元調教師がG1有力馬の馬体を診断する「達眼」。第51回スプリンターズS(10月1日、中山)ではレッツゴードンキに唯一満点を付けた。達眼が捉えたのは高松宮記念(2着)時とは一変したエレガントな装い。ターフのマイ・フェア・レディだ。
ロンドンの下町で花を売り歩くじゃじゃ馬娘のイライザがヒギンズ教授から淑女教育を受けて優雅なレディーへ変貌していく。オードリー・ヘプバーン主演で64年のアカデミー賞主要8部門を独占したミュージカル映画「マイ・フェア・レディ」。レッツゴードンキの変化を例えるなら、ヘプバーンの演じたイライザのようです。
まずは高松宮記念の馬体写真を見てください。四肢の随所にじゃじゃ馬を絵に描いたような擦り傷の跡。調教中にできる傷ではないでしょう。馬房で暴れたか。寝損(ねそこ=寝違え)だったのかも。馬房の壁に向かって寝てしまうと、うまく起き上がれず壁に脚をぶつけるケースがあります。この寝損は心と体のバランスが崩れた時に起きるもの。人間だって心身が不調の時には普段と違う寝方をしますよね。ともあれ、高松宮記念時には擦り傷も残る粗野な格好で花を売ったイライザのようでした。
ヴィクトリアマイルは馬体に張りがなかった。立ち姿にも集中力がなく、ぼんやり突っ立っていました。淑女教育にうんざりして、ヒギンズ教授の家からこっそり去っていったイライザのように…。
それからひと夏を経て、レッツゴードンキは見違えるほど変わりました。傷跡一つなく、美しい栗色の毛ヅヤが輝いています。張りに満ちた体。カメラマンを見据えた凜(りん)とした立ち姿。マーメイドドレスで舞踏会に現れたイライザのようです。淑女然とした装いと立ち居振る舞い。夏の充電の成果なのか。5歳秋に変貌を遂げたマイ・フェア・レディ。アカデミー賞ならぬJRA賞にも手が届きそうなエレガントな淑女です。(NHK解説者)
芦毛のレッドファルクスは1年たって随分白くなった。優勝した昨秋の写真と見比べてみると、変色した被毛が目に飛び込んできます。もっと重要な変化は尾です。昨秋よりも尾の位置が高い。闘争心の表れです。立ち姿にも気迫が感じられます。白眼と耳をカメラマンに向け、首を前に突き出しながらハミをしっかりくわえている。後肢をより後ろにして立つ癖があるようですが、その後肢もしっかり大地をつかんでいます。
安田記念から4カ月ぶりの実戦。休養期間は昨秋より1カ月長いのに、闘志は昨秋よりも乗っている。長距離戦なら掛かる恐れがありますが、短距離戦なら大丈夫。むしろ、このぐらい気持ちが入っていたほうがいいでしょう。
衰えも感じられません。6歳秋とは思えないはち切れそうな肩の筋肉。傷みひとつない四肢。トモ(後肢)のパワーを受け止める飛節も立派です。ただ、全体に少し余裕がある。もうひと絞りできそうなつくりだけに5点減点としましたが、今週の追い切りでひと絞りしてくれば満点です。
ファインニードルはG1初挑戦ですが、体つきは歴戦のG1馬と比べても遜色ありません。飛び抜けて発達したキ甲、短くて太い首、立派な前駆…。ひと目で一流のスプリンターだと思わせる馬体です。顔立ちも精かん。目と耳は前方の1点を見つめ、アゴっぱりがとてもいい。食欲旺盛なのでしょう。460キロ強の体重以上にたくましく映ります。毛ヅヤも良好。四肢の腱にも狂いがありません。あとは立派な前肢に後肢が追いついてくれば理想的です。口を開きながら立っていますが、ハミをしっかり取ってほしい。【スプリンターズS】セイウンコウセイ90点、まるで欧州短距離G1馬
セイウンコウセイは欧州の短距離G1ホースなのかと、見まがうような重厚さを身につけました。今春の高松宮記念と比べると、首と肩の筋肉量が明らかに増えています。発達した腰はキ甲(首と背中の間の膨らみ)よりも高い位置にあります。詰まった胴の前後につながる分厚い筋肉。毛ヅヤも高松宮記念よりさえています。耳や目も鋭くなっています。
非の打ちどころがありません。この重厚な馬体を生かすには少しでも重たい馬場のほうがいい。高速馬場ではスピード負けしてしまう。なにしろ、欧州の短距離G1型の体形ですから。
◆第51回スプリンターズS・G1(10月1日、芝1200メートル、中山競馬場)【スプリンターズS予想|2017年|予想オッズまとめ】の続きを読む
第51回スプリンターズS・G1が10月1日、中山競馬場の芝1200メートルで行われる。
絶対王者が不在のスプリント、マイル路線でひときわ安定した走りを見せるのが、昨年の覇者レッドファルクス(牡6歳、美浦・尾関知人厩舎)。昨年は1着から最下位まで0秒7差の大激戦のなか、Mデムーロ騎手のステッキに鋭く反応。2着のミッキーアイルを頭差とらえて、G1タイトルを手にした。今年は高松宮記念、安田記念とも僅差の3着。週末の天候が読めない現時点ではパワーも備える晴雨兼用の本馬を中心に据えるのが正解だろう。
重賞2戦目となった高松宮記念(稍重)でG1初制覇を果たしたセイウンコウセイ(牡4歳、美浦・上原博之厩舎)はレッドファルクス同様、ダートとの二刀流でならしただけにパワーを要する馬場は得意。前走の函館スプリントSは高速馬場に手を焼き、4着に敗れたが、坂のある中山へのコース替わりはプラスに働くか。
昨年の高松宮記念の勝ち馬ビッグアーサー(牡6歳、栗東・藤岡健一厩舎)は昨年末の香港スプリント(10着)以来の実戦。復帰戦を何度か見送ってきただけに、仕上がりが注目を集めそう。1週前は栗東の坂路で51秒8とまずまずの動きを見せた。当週でどれだけ状態を上げることができるか、1番人気に推されながら12着に敗れた昨年のリベンジを果たすことができるか。
スプリントG1ウィナーの3頭に、勢いを武器に挑むのがダイアナヘイロー(牝4歳、栗東・福島信晴厩舎)。500万、1000万、1600万を連勝して臨んだ前走の北九州記念で重賞を初制覇して現在4連勝中。名手・武豊騎手は完全に手の内に入れた印象で、夏を順調に使われた強みを生かしたい。
上がり馬ファインニードル(牡4歳、栗東・高橋義忠厩舎)は前走のセントウルSで重賞初V。今回と同じ舞台となる中山・芝1200メートルで勝ち星(アクアマリンS=1600万)があり、父アドマイヤムーン譲りの切れ味が直線の急坂でさく裂するか。
高松宮記念で2着に踏ん張ったレッツゴードンキ(牝5歳、栗東・梅田智之厩舎)。前走のヴィクトリアマイルは11着に敗れた。2015年の桜花賞馬であることを忘れたわけではないが、現状は1200メートルに最も可能性を感じる。
アイビスSD1着、セントウルS2着と短距離戦で信頼感があるラインミーティア(牡7歳、美浦・水野貴広厩舎)、昨年のこのレースで15着に敗れて以来、大崩れがないダンスディレクター(牡7歳、栗東・笹田和秀厩舎)、横山典騎手への乗り替わりが不気味なキングハート(牡4歳、美浦・星野忍厩舎)、キーンランドC(6着)をひと叩きして上昇したモンドキャンノ(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)、良馬場ならまだ捨てきれないメラグラーナ(牝5歳、栗東・池添学厩舎)など、チャンスのある馬たちが、両手に余る大混戦だ。
香港勢ではブリザード(セン6歳、Pイウ厩舎)はすでに来日し、順調に調整を続けている。27日に中山競馬場の芝コースでモッセ騎手が騎乗し、追い切る予定。
<スプリンターズS:追い切り>
夏の短距離女王ベルカント(牝5、角田)が小雨の坂路を勢い良く駆け上がった。重い馬場を、力強いフットワークで登坂。馬場の真ん中を1頭、スピード感たっぷりに上がると4ハロン52秒5-12秒1の好タイムでフィニッシュ。追い切り後もすぐに息が入り、文句なしの仕上げで挑む。
角田師も「馬なりで、いい時計が出た。あまり重馬場も気にしていなかったね」と笑う。サマースプリントシリーズ連覇と、夏が最も力を発揮できる季節。栗東にも秋が徐々に訪れてきたが、動きや気配は活気がある。「たたき4走目で上積みはないと思うけど、いい意味で状態はキープできているよ」という。2歳時からコンスタントに活躍してきた重賞5勝の女王が、ここで引退する可能性がある。「今回いいレースをしなければ香港遠征はないだろうし、もし状態が下がるようなことがあれば行けないし…」。来年はキズナとの交配が決まっている。初のG1制覇で“嫁入り”の価値を高める。
スプリンターズSー追い切り動画(サンスポ)
サンスポ追い切りCheck 2016スプリンターズS(栗東)
サンスポ追い切りCheck 2016スプリンターズS(美浦)
TM追い切り診断 2016スプリンターズS(栗東)
TM追い切り診断 2016スプリンターズS(美浦)
主な馬の調教タイム
ビッグアーサー
9/28 栗東坂やや
52.5-37.9ー24.6-12.8
ソルヴェイグ
9/28 栗東坂やや
52.5-37.6-24.0ー11.9
シュウジ
9/29 栗東坂不
51.1-37.1-24.3-12.4
ベルカント
9/29 栗東坂不
52.5ー37.5-24.1-12.1
スノードラゴン
9/28 南坂良
51.1-37.5-25.0-12.6
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ウリウリ|スプリンターズS予想|ネット評価まとめ
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[スプリンターズステークス]ウリウリは買い買い
秋のGIシリーズの開幕戦となるスプリンターズS(4日、中山、芝1200メートル)の追い切りが30日、東西のトレセンで行われ、セントウルS2着のウリウリ(栗東・藤原英昭厩舎、牝5歳)が、栗東トレセンのCWコースで軽快な動きを見せた。併せ馬で悠々と先着し、体調の良さをアピール。底を見せていないスプリント戦でGI初制覇を狙う。
まばゆい朝の光を浴びたウリウリが、軽やかに駆け抜ける。“静”の調整を貫きながら、調子のよさがにじみ出る走りに、藤原英調教師は納得の表情で切り出した。
「この中間は“攻める”というより、状態を維持しながらうまく整える調整。すごくいい感じで予定通りにきている」
若い頃は力む面が強すぎた5歳牝馬。それだけに、大舞台を前にしても燃え上がり過ぎることなく、リラックスした“大人の走り”を見せているのが何よりといえる。
CWコースで、レッドセイリング(1000万下)を追走。ゆったりとしたフットワークながらスピード感は満点だ。4コーナーで内を通って差を詰めると、残り100メートルで楽な手応えのままかわす。ラスト1ハロン12秒2(5ハロン68秒1)と確かな伸びで1馬身先着した。
調整役を務めた鮫島良騎手(実戦は岩田騎手)は「以前はカッとなり、早めに前の馬に並びかけるところがあったけど、今は落ち着いて走れていて、タメがきいている」と好ムード。しっかりと仕上がっていた前走のセントウルS(2着)から中2週と間隔が詰まっており、長距離輸送が控えていることも考えれば、十分な内容だ。
今年5月の安土城S(京都、オープン)で、芝1400メートルをJRAレコードタイの1分19秒0で快勝。秀でたスピードを示すと、初の1200メートル戦だったCBC賞をV。続くセントウルSでも2着を確保した。トレーナーは「もともと素質はあったけれど、想像以上に成長してくれている」と目を細める。
課題の輸送対策も練っている。初の関東遠征だった昨年のヴィクトリアマイル(16着)は輸送前に比べ14キロも減った。だが、2度目の府中牝馬S(8着)は、カイバおけを2個持参し普段と同じ環境を整えると、しっかり食べた。今回も準備に抜かりはない。
岩田騎手が「どこからでもすごい脚を使えて、勝てるだけの力がある」と力を込めれば、藤原英調教師も「多分ペースは速くなる。一瞬の切れ味を生かして突っ込んできてくれれば」とVを思い描く。夏の王者は逃したが、秋に大輪を咲かせる準備は整った。GIの勲章は奪い取ってみせる。 (川端亮平)
★ウリウリはフラダンスの打楽器
ウリウリはハワイでフラダンスのときに両手に持つ打楽器。ディープインパクトで知られる金子真人オーナーはハワイに関連した馬名を付けることが多く、2004年日本ダービー、NHKマイルCを勝ったキングカメハメハ(ハワイ全島を統一した大王)、ダートGI7勝のカネヒキリ(ハワイの雷の精)、10年に牝馬3冠を達成したアパパネ(ハワイに生息する赤い小鳥)などが活躍した。
★1番人気300円?
今年のスプリンターズSは、昨年優勝のスノードラゴン、春の高松宮記念の覇者エアロヴェロシティ(香港)が不在。かつてのロードカナロアのような存在がおらず、混戦模様となっている。ベルカント、ウリウリ、ストレイトガールなどが人気を集めそうだが、1番人気でも単勝300円はつきそうなムードだ。
★牝馬が7勝
スプリンターズSは、牡・牝混合レースのなかで牝馬が最多の7勝を挙げている。2位はマイルCSとジャパンCの5勝。今年は6頭の牝馬がスタンバイ。勝てば、2011年のカレンチャン以来4年ぶりとなる。
★セントウルS2着馬が好成績
過去10年でセントウルS組は8頭が連対し、前走のレース別で最多。なかでも2着馬は7頭が出走して2006年テイクオーバーターゲット、12、13年ロードカナロアと3勝している。
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