ショウナンパンドラ|ヴィクトリアマイル2016年|マイル走るかどうか?
 
ショウナンパンドラ、右肩上がりのラップで切れた12秒5

◆ヴィクトリアマイル・追い切り(11日・栗東トレセン)

 春のマイル女王決定戦、第11回ヴィクトリアマイル(15日、東京)の追い切りが11日、東西のトレセンで行われた。ショウナンパンドラは栗東の坂路で軽快な動きを披露。騎乗する池添は勝てば史上3人目の牝馬限定G1完全制覇だ。

 思い通りの上昇曲線を描いてきた。ショウナンパンドラは、いつも通り坂路の1本目(76秒5)で脚慣らしをした後、2本目で最終追い切りを行った。弾むような脚さばきで徐々に加速。余裕を残したまま54秒8―12秒5と右肩上がりの理想的なラップを刻んだ。「時計よりもフットワークを見ていた。全身を使った切れのある本来の動きになってきた。現時点でのいい状態」と高野調教師は力強くうなずいた。

 昨年のヴィクトリアマイルは8着。大阪杯(9着)での疲れが残り、立て直すのに時間がかかった昨年とは違い、今年は充実一途だ。「力がつき始めた頃と力がついた今では、レース後の疲労が違う。今年はひと叩きして上昇しかなかった。前走(大阪杯3着)は結果的に前の2頭のペースになったが、直線の追い上げを見ても前哨戦としては十分の内容だった」と、トレーナーは本格化してきた愛馬に目を細めた。

 コンビを組む池添は、武豊、蛯名に続く史上3人目の牝馬限定G1完全制覇がかかる一戦。桜花賞(シンハライト)、天皇賞・春(カレンミロティック)、NHKマイルC(ロードクエスト)と2着続きの惜しいレースが続くが、気持ちを切り替えて挑む。

 「勝てるようにしっかり乗るだけ。中距離とマイルは流れが違うので、そのペースに対応できるかがポイントだけど、力はある馬。牝馬同士のG1だし、負けられない気持ち」と池添。春の最大目標は宝塚記念(6月26日、阪神)だが、牝馬相手なら主役を譲るつもりはない。(持井 麻衣)

 

パンドラ理想の加速ラップ

 

 「ヴィクトリアマイル・G1」(15日、東京)

 女王の座は譲れない-。ジャパンCの覇者ショウナンパンドラは11日、栗東坂路で単走。適度に負荷をかけながら理想的な最終リハを展開。上昇ムードをアピールした。また、昨年の牝馬2冠ミッキークイーンは、今週から実戦復帰を果たす主戦・浜中を背に栗東CWで併せ馬。滑らかなフォームで2馬身先着。鞍上は自らの手で快気祝いを決めるつもりだ。

 8着に敗れた1年前とは違う。脚さばきは弾力性に富み、張り付いた筋肉は力強く収縮を繰り返した。ジャパンC覇者という誇りを胸に、ショウナンパンドラが栗東坂路に深い蹄跡を刻み込んだ。

 2本目(1本目=4F76秒5)に想定通りの加速ラップを踏む。15秒5-13秒8-13秒0-12秒5(4F54秒8)。雨を十分に吸い込んだ馬場は重くなっていたが、足かせとはならなかった。「負荷を目いっぱいかけたくはなかったが、手加減もしたくなかった。絶妙なバランスと言うのでしょうか。とてもいい追い切り。前走(大阪杯3着)後の回復も早く、イメージ通りの上昇カーブを描いています」と高野師はうなずく。大阪杯からの臨戦は同じだが、疲労を取るのに時間を要した昨年とは異なり、今回は“順調”の二文字しか浮かんでこない。

 体調が整わず有馬記念は見送ったが、休養を経ての今季初戦は前残りの流れのなか、メンバー最速の上がり3F33秒3を記録して3着。女王らしさは十分に示した。主戦の池添は「いつもよりポジションを前に取りましたが、折り合いもついて上手に走ってくれた」と振り返り、「中距離とマイルでは流れが全然違う。ペースにどう対応していくかがポイントですが、しっかりと結果を出せるように頑張りたい」と決意を口にした。今春は桜花賞(シンハライト)、天皇賞・春(カレンミロティック)、NHKマイルC(ロードクエスト)と2着続き。今度こそ!という思いも強くにじませた。

 指揮官は「基本的にマイルはこの馬の距離ではない」と話し、視線の先に宝塚記念(6月26日・阪神)があるのも事実。だが、「昨年と今年では立ち位置が違う。ジャパンCを勝たせてもらったこの馬の評価を落としたくない。勝ちたいと思います」ときっぱり。実績ひと息の舞台でも、女王の座にこだわっていく。




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