今週の中山メーンは、暮れのダート短距離重賞として定着してきた第7回カペラS(14日、GIII、ダート1200メートル)。過去6回で1番人気馬が馬券に絡んだことは1度(2009年ダイワディライト2着)しかなく、3連単は全て3万円以上という波乱の傾向がある。今年も混戦模様で、一筋縄ではおさまりそうにない。
ダッシャーワン(栗東・安田隆行厩舎、牡6歳)は重賞初挑戦になるが、NST賞→室町Sとオープン特別を連勝中。4日の栗東坂路での追い切りでは4ハロン52秒7でシャープな伸び脚を見せて、好調ぶりをアピールしている。中山コースは【2・2・1・2】と相性がいい。2走前に続いて北村宏司騎手とコンビを組み、3連勝での重賞Vを目指す。
エイシンゴージャス(栗東・大久保龍志厩舎、牝3歳)は、前走の室町Sではテンから絡まれて11着に惨敗したが、その前は500万下→1000万下→1600万下と3連勝してオープンまで駆け上がった。テンに行けるスピードがあり、馬場状態も晴雨兼用タイプ。前回は内枠だったこともあり、引くに引けない形だったが、2番手からでも競馬はできる。素質はオープンでもやれるものがあり、スムーズに立ち回れれば巻き返しも十分にあるだろう。
ノーザンリバー(栗東・浅見秀一厩舎、牡6歳)は昨年の覇者。今年は東京スプリント、さきたま杯、東京盃と交流重賞を3勝して、実績を積み重ねてきた。前走のJBCスプリントは1番人気で5着に敗れたが、勝ち馬からの着差は1馬身1/2と僅か。ここでは明らかに今の充実度で上回っている。ただ、今回は58キロを背負う点がポイント。プロキオンSでは伸び切れず4着に敗れており、他馬との力関係よりも自身との戦いとなりそうだ。
シルクフォーチュン(栗東・藤沢則雄厩舎、牡8歳)は一昨年の勝ち馬で、昨年は3着。直線の末脚勝負が身上で、展開に左右される面はあるが、はまれば突き抜けるだけの力がある。前走のスワンSは芝のレースで参考外。ここも流れが速くなりそうな顔ぶれだけに、展開的には期待できる。戸崎圭太騎手と久々のコンビ結成という点も見逃せない。
地方馬は2頭参戦するが、注目は前走のJBCスプリント2着で2着に激走したサトノタイガー(浦和・小久保智厩舎、牡6歳)だ。今年4月の転厩初戦以降、ハナを奪うケースが目立つが、前走は好位でうまく流れに乗る競馬。勝ったドリームバレンチノにクビ差競り負けて2着だったが、内容的には勝ちに等しいものだった。短距離ダートという新天地で遅咲きの花を咲かせつつあるいま、新コンビ・御神本訓史騎手の手綱さばきに期待がかかる。
ほかには、2走前に交流GIIIスパーキングレディーCを勝ち、中山ダート1200メートルは2戦2勝というサウンドガガ(栗東・佐藤正雄厩舎、牝5歳)や、1000万下→1600万下を連勝している上がり馬ナンチンノン(栗東・中竹和也厩舎、牡3歳)にも注目したい。
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カペラS-2013年