京成杯予想【2020年】スピード指数他ランク付け
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【京成杯】厩舎の話 ナイママ・河津裕師「ためて差す競馬ができれば」【京成杯(月曜=14日、中山芝内2000メートル)血統調査】
GIII京成杯に出走予定のランフォザローゼスは、前走の葉牡丹賞(2着)では4コーナーから直線にかけてスムーズさを欠いた分、勝ち馬の決め手に屈した。それでも良血馬らしいレースぶりは十分に見せた。
母ラストグルーヴは3月の新馬戦を勝ち上がったものの、体質の弱さが解消されずそのまま引退したが、1歳のセリでは3億6000万円という高額で落札されている。
年度代表馬に輝いた祖母エアグルーヴの産駒を見れば、その高評価も納得だろう。アドマイヤグルーヴ(最優秀4歳以上牝馬、エリザベス女王杯2回)、ポルトフィーノ(エルフィンS)、フォゲッタブル(ステイヤーズS、ダイヤモンドS、菊花賞2着)、ルーラーシップ(香港GIクイーンエリザベスII世Cなど重賞5勝)、グルヴェイグ(マーメイドS)と活躍馬がズラリと並ぶ。繁殖としては同じくダイナカールの子であるカーリーパッション(オレハマッテルゼ、エガオヲミセテの母)以上に牝系を発展させている。
父が同じキングカメハメハで、母はラストグルーヴの全妹となるグルヴェイグとの配合からは京都2歳S、萩Sとも2着のヴァナヘイムが出る。さらに2冠馬ドゥラメンテ(母アドマイヤグルーヴ)とは7/8同血、ルーラーシップとは3/4が同血となるランフォザローゼス。母親もまだ若く活気にあふれているだけに、クラシックを狙えるだけの成長力にも期待が持てる。
◆カテドラル・池添学師
「しまいを伸ばすのは予定通り。470キロ台で出走できそう」
◆カフジジュピター・池田厩務員
「ハミを替えて、折り合いよく進められれば…」
◆クリスタルバローズ・奥村武師
「体重増は成長分。距離もプラス」
◆ダノンラスター・森助手
「調教は動くタイプじゃない。中山も問題ないでしょう」
◆ナイママ・河津裕師
「前走はテンションが上がり過ぎた。ためて差す競馬ができれば」
◆ヒンドゥタイムズ・中谷騎手
「先週より動きも反応も良くなった」
◆マードレヴォイス・田村師
「時計のかかる馬場がいいね」
◆ランフォザローゼス・藤沢和師
「動きは問題ない。成長もしている」
◆リーガルメイン・橋口師
「使って変わってきた。中山も合いそう」
【中山9R・プレシャスリーフ】
昨年8月に500万を突破。ただ、当時のメンバーで、次戦馬券に絡んだ馬はわずか1頭。相手に恵まれた勝利という印象が強い。まだ1000万下で好走できる裏付けはない。
【中山10R・クイーンズテソーロ】
現在4連勝中。ただ、これまでは一本調子のスピードで押し切れたが、オープン級の同型馬の重圧は今までの比ではないはず。前走馬体重462キロはメンバー最軽量。馬格のある牡馬勢との先行争いで消耗してしまいそうだ。
【中山11R・ラストドラフト】
過去10年、新馬戦Vから挑んだ組は〈0、0、2、15〉。明け3歳としてはタフな舞台だけに、キャリアの浅さがマイナスに作用するのだろう。重賞の壁は厚いと見る。
◇イェッツト「聞いていたよりも乗り味がいい馬だった。道中でフワフワしていたところがあったが、抜け出してからが速かった」(和田竜騎手)【データで勝負】日曜中山11R・京成杯
◇エイムアンドエンド「ゲート練習をやってくれたようで、スタートが決まった。道中は行きすぎるぐらいの感じだった。思ったよりも最後はもたついたが、まだ緩さが残っている。その辺が解消すれば、もっと良くなる」(福永祐騎手)
◇コズミックフォース「今日はスローペースだったせいか、反応するのに時間がかかった。でも、ラスト150メートルぐらいからの脚は本当に良かった。距離はもっと長くても大丈夫なので、これから良くなってくれば、ダービーにも出られるぐらいの馬」(ルメール騎手)
◇コスモイグナーツ「スタートは速かったが、後ろについてこられたので…。そのなかでもよく頑張っている。ひと雨降ってくれれば、結果は違ったと思う」(柴田大騎手)
◇サクステッド「道中は好位でレースを進めたけど、直線では芝に脚を取られていた。それでも、伸びてくれたが、やはり良馬場の方がいいように思う」(池添謙騎手)
◇ジェネラーレウーノ「この馬の脚質も考えてハナに行った。ずっと物見をして集中していなかったし、最後に詰め寄られたのはその分だろう。今日は勝ててよかったが、今後を考えると違うスタイルの競馬もしてみたい」(田辺裕騎手)
◇ジョリルミエール「外枠がどうかと思ったんだけど、2番手で折り合いもついたし、流れも向いてくれた。切れる脚はないが、あの位置でリズム良く運べたことが大きかったと思う」(木幡初騎手)
◇スラッシュメタル「初めて乗ったので分からないが、直線は反応がなかった。これから良くなってほしい」(Mデムーロ騎手)
◇タイキフェルヴール「初めて乗ったが、返し馬からいい雰囲気で楽しみだった。跳びが大きくて長くいい脚を使ってくれる馬。最後は接戦だったが、よく勝ち切ってくれた」(戸崎圭騎手)
◇ダブルシャープ「ゲートは出てくれたが、前に壁ができなくて(ハミを)かんでいた。脚をためるには(馬群の)中へ入れないといけないのかな。でも、いい馬なので、聞いていたよりも落ち着いていた」(和田竜騎手)
◇デルタバローズ「スタートセンスが良くて、2番手から。もっといろいろと経験させたかったけど、上手に競馬をしてくれた。早めに抜け出してからも気を抜かずに、最後まで走ってくれた。芝・ダートは問わないと思うし、楽しみな馬」(福永祐騎手)
◇ライトカラカゼ「2番手からだったが、我慢して走ってくれた。直線で外へ出してからの反応も上々。ゴール前できっちりかわしてくれた。まだ粗削りな面があるので、使いながら修正していけば大丈夫だろう」(大野拓騎手)
◇ロジティナ「もともと力のある馬なので、ここに来てレース慣れしてきた。今日は長くいい脚を使ってくれた」(内田博騎手)
◎(15)ジェネラーレウーノ日曜中山の危険な人気馬
☆近5回の同名レースを参考。3着以内の14頭は前走で芝1800メートル以上に出走していた。残る1頭はGI朝日杯FSに出走。特に注目は(A)葉牡丹賞の連対馬【1・1・1・1】(B)関西圏のオープンで5着以内だった馬【1・2・0・1】。また、3着以内の11頭は芝1800メートル以上の重賞で5着以内歴か、同舞台で連対率100%のどちらかに該当
ジェネラーレウーノは芝2000メートルで2戦2勝。このレースと関連性の高い同舞台の葉牡丹賞を勝利している点は大きな強み。3連勝で重賞タイトルを手にする可能性が高い。
【中山9R・レレマーマ】続けて使うと硬くなりやすいタイプ。もともと攻め駆けしないとはいえ、今週の併せ馬では未勝利馬にも遅れてしまった。寒い時季に連続好走を望むのは酷だろう。
【中山10R・アデイインザライフ】1年4カ月の休み明けでも攻め量は十分に積んできた。ただ坂路中心の追い切りで、実戦勘が戻っているかは疑問。常識的には一度使ってからがベターだろう。
【中山11R・デルタバローズ】初戦は派手な勝ち方だったが、道悪の特殊条件だったことを忘れてはいけない。しかも、過去10年の京成杯をキャリア1戦で臨んだ馬は〈0、0、1、15〉。クリアすべき障壁は多く、いきなりの重賞挑戦は少々荷が重いのでは。
【プラスα・京成杯】集中できるかが鍵
<中山11R・京成杯・ジェネラーレウーノ>
2連勝中で素質の高さを見せているが、遊びながら走っていて気性的な幼さが課題。この中間からチークピーシーズを着用し、改善を試みている。最終追いの反応や動きは前走以上。効果はありそうだ。
今週の東西調教ウオッチャーは京成杯と日経新春杯が対象レース。美浦トレセンからは東京サンスポの片岡、板津記者、栗東トレセンからは大阪サンスポの正木、斉藤記者が好調教馬をピックアップした。
片岡 京成杯の美浦組からいこうや。
板津 良く見えたのはエイムアンドエンド。馬体を大きく見せて、力の要るWコースでも迫力十分のフットワークで僚馬に2馬身先着。デビュー前に調教駆けしなかった馬がどんどん変わってきています。
片岡 俺はイェッツトや。北Cコースで追われて、直線は先行馬の内で馬なり併入だったけど、追えばもう2段階ぐらいギアが上がりそうな感じ。キャリア1戦でも要注意!!
板津 水曜に追い切ったコズミックフォースも、年長馬と余力十分の手応えで併入。状態は間違いなくいいでしょう。
正木 栗東からは日経新春杯や。
斉藤 木曜にCWコースで併せたカラビナは、大型馬らしく実にパワフル。半馬身遅れましたが、追走してのものだし、馬場の荒れた時間帯に6ハロン83秒5-11秒8なら上々です。
正木 俺は格上挑戦でもサンタフェチーフの軽快さが目についた。CWコースの単走で馬なりながらラスト1ハロンは12秒2。のどの手術による長期休養明けの前走は、1600万下とはいえ僅差の2着。今回は状態もアップしていそうで、52キロのハンデなら穴っぽい。
斉藤 あとは坂路追いのガンコですね。馬なりでも抜群の行きっぷりで、4ハロン51秒2-12秒7の好時計。併走馬を楽々と2馬身離して、素軽さ満点です