安田記念予想|直前情報|ネット評価まとめ
安田記念-パドックのつぼ
モーリスは激しい気性の持ち主で、パドックも常に気合十分で周回。極端にイレ込んでいなければ心配ない。慣れない競馬場での調整とあって、馬体に緩みがないかは要注意。リアルスティールもテンションは高め。小さな歩幅で硬さを感じさせるのはいつものことで、極端な馬体増減がなければ力は出せる。サトノアラジンは気合不足と感じさせるほど落ち着いている。体重は維持したいところ。
安田記念-展開を読む
先手候補は橋口2騎レッドアリオンかクラレント。いずれにしても流れは落ち着く。モーリス、リアルスティールは中団追走。前有利の流れだが、少頭数でサトノアラジンら差し馬もさばきやすい。最後は展開不問の底力勝負。
安田記念-最新ナマ情報
◆最内で先行策も〔1〕クラレント
昨年の3着馬は〔1〕枠(1)番に入った。橋口調教師は「一番いいところを引いた。こんなについているとはね」とニッコリ。展開の鍵を握りそうだが、トレーナーは「スタートと周りの出方次第でハナに行ってもいい」と先行策をにおわせた。
◆“4度目の正直”〔2〕ダノンシャーク
2013年3着、14年4着、15年10着と4度目の挑戦となる8歳馬は、昨年と同じ(2)番があたった。この日は坂路で4ハロン64秒5-15秒4をマークした。大久保調教師は「少頭数だから枠はどこでもよかった。追い切り後も特に変わりはない」と語った。イン突きの得意な岩田騎手に誘われ、あっといわせるか。
◆小島太師「いい枠」〔4〕ディサイファ
坂路を4ハロン67秒6で登坂。朝日を浴びて、馬体は光って大きく見えた。状態は良さそうだ。〔4〕枠(4)番の枠順に小島太調教師は「偶数でいい枠ですね。今までより流れは速くなると思っていたので、あまり外よりは…と思っていましたから」。マイル戦は初めて。この枠なら、ロスなく対応できそうだ。
◆逃げも〔5〕コンテントメント
東京で調整している香港馬は、追い切り翌日も元気いっぱい。ダートコースで調整した。枠順の(5)番にサイズ調教師は「あまり気にしていません。少頭数ですし有利不利はないと思います。馬は日を重ねるごとに良化しており、きょうの動きには馬の自信が感じられました」と表情は明るい。前々で競馬するのがこの馬のスタイルだが、「逃げる馬がいなければハナに立つことも考えられます」と、逃げも示唆した。
◆枠より展開気掛かり〔6〕ロゴタイプ
角馬場で入念に調整。馬体に張りがあり、落ち着きも十分。枠順は〔5〕枠(6)番に決まった。「枠はどこでもいいと思っていましたよ。一番外でも(12)番ですからね」と田中剛調教師。気になるのはレース展開で、「早め先頭で押し切る競馬がしたいですね。有力馬が牽制(けんせい)し合ってくれれば」と積極的なレースをする構えだ。
◆ダービー騎手で〔7〕サトノアラジン
坂路で4ハロン62秒3-14秒5をマーク。枠順は〔6〕枠(7)番に決まった。兼武助手は「あまり内過ぎない方がいいと思っていたので、いいところじゃないですかね。少頭数ですけど、ごちゃついたときが嫌ですからね」とうなずき、「スムーズな競馬でこの馬の末脚にかけたい。あとはダービージョッキーに託します」と締めた。
◆府中調整はOK〔8〕モーリス
前日に追い切りを終えて、引き続き東京競馬場で調整。枠順は〔6〕枠(8)番に決まった。初騎乗となるT・ベリー騎手はツイッターで金曜朝の気配を報じた香港メディアにリアクションしたうえで、「トレーナーがこの馬を隅から隅まで知っている。僕にはそれだけで十分だ」と堀厩舎の仕上げに全幅の信頼を寄せた。
◆スタート切れるか〔9〕イスラボニータ
担当の佐藤良児助手が茨城県美浦トレーニングセンターの広報会館内に設けられた抽選会場で抽選器を回し、〔7〕枠(9)番に決まった。近走で出遅れているだけに「(後から枠に入れる)偶数枠の方がいいことはいいですが、頭数が少なくてゲート入りの時間も短いので、どこでもいいとは思っていました。調子は良さそうです」と同助手。栗田博調教師は「ゲート練習は積んでいるので、あとは普通にスタートが切れるかどうか」と練習の効果に期待していた。この日は坂路1本とWコースを約1周のメニュー。落ち着き払った姿が目を引いた。
◆「どこでもいい」〔10〕フィエロ
4着に敗れた昨年と同じ(10)番からGI初勝利を狙う。体調も香港帰りをひと叩きされて上積みが望める。藤原英調教師は「少頭数やから枠はどこでもよかった。(先週、確かめた東京の芝は)いい状態で内も外も関係なかった。まぎれがない、力通りのレースになるな」とうなずいた。
◆外枠に矢作師苦笑〔11〕リアルスティール
ドバイターフでGI初優勝を飾り、帰国初戦となる。坂路で4ハロン62秒3-14秒8と軽快なフットワークを見せた。枠順は〔8〕枠(11)番。矢作調教師は「最悪だな」と苦笑いを浮かべたが、「12頭立てだし、ドバイも外から2番目の枠だったから、言い訳にするつもりはない。馬はしっかりできていて何の問題もない」と力を込めた。ただ、(11)番の馬はグレード制導入後の過去32年で0勝。データからは厳しい枠を引いた。
◆欲しかった外枠〔12〕レッドアリオン
大外の〔8〕枠(12)番。大外の(12)番枠は、重賞2勝目を挙げた昨年の関屋記念と同じ。橋口調教師は「一番いいところですね。もまれるとダメな馬なので外枠が欲しかった。前走も外からこられてやめていたので。この枠ならハナはないので、出たなりで運ぶ感じになる」と笑顔で語った。