天皇賞(春)|2017年|馬体診断(スポニチ)まとめ


天皇賞春はここをチェックしたい・・・だってこれだけしっかりしている
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ヤフーニュースに出ていた、スポニチさんの馬体診断のまとめです。
担当しているのは

◆鈴木 康弘(すずき・やすひろ)1944年(昭19)4月19日、東京生まれの73歳。早大卒。69年、父・鈴木勝太郎厩舎で調教助手。70~72年、英国に厩舎留学。76年に調教師免許を取得し、東京競馬場で開業。78年の開場とともに美浦へ。93~03年には日本調教師会会長を務めた。JRA通算795勝、重賞はダイナフェアリー、ユキノサンライズ、ペインテドブラックなど27勝。

【天皇賞・春】サトノダイヤモンド100点 バランス完璧、輝く馬体

何度も書いてきたように、馬格の良さではサトノダイヤモンドが飛び抜けています。
ライバルがかすんで見える超一流馬の骨組み。

日本中探しても、これほど秀逸な馬格は見つからないでしょう。  
ゆったり遊びのあるステイヤー体形。頭から蹄まで全ての部位が完璧なバランスでつながっています。
よく抜けた首差し、滑らかな背中、程よく傾斜した肩、狂いのない膝、筋が浮き立つ丈夫な腱、柔らかいつなぎ、深いトモのつくり。

飛節はトモのパワーを余すところなく推進力に変えられる絶妙な角度と大きさを備えている。  
私の求める理想が高過ぎるせいでしょう。名前通りのダイヤモンドのような馬格だけに、もっとパワーが欲しい。キ甲をさらに膨らませ、凄い筋肉を付けて進化できると思います。

既に日本のG1ウイナーにふさわしい馬体のレベルには達していますが、その先を期待するのです。
とはいえ、4歳春を迎えたくましくなってきました。

昨年の有馬記念時よりも腹周りに厚みがあります。そのため500キロ超の体重の割には細身に映った体つきに重厚感が増してきた。愛くるしかった目も大人びて、厳しさが宿っています。  

もう一段階、進化したときが、欧州への旅立ちです。
今秋には日本人ホースマンの悲願を背負えるキ甲と筋肉で凱旋門賞を獲ってほしい。
それだけの夢を託せる日本一の馬格なのですから

【天皇賞・春】キタサンブラック100点 長距離戦へ理想の立ち姿

中距離仕様の“動”から長距離仕様の“静”へ。精神状態を表す立ち姿の変化を見抜いた。  
近代日本画の巨匠、横山大観と菱田春草には富士山を描いた作品があります。

動的表現で知られる大観の作品「霊峰不二」は、雪の山頂が雲間から突き出し、今にも噴火しそうな気迫にあふれた造形。静的表現に特徴のある春草の作品「富士」は、白化粧した頂が山間に穏やかにたたずんでいます。動と静。対照的な富士山の姿には両巨匠の心がそのまま投影されているのでしょう。キタサンブラックの対照的な立ち姿のように…。  

前回・大阪杯と今回の写真を見比べてみると、明らかに違う。大阪杯時は耳を左右に開き、きつい目つきをしながら、重心を前肢に傾けていました。気合が十分に乗り、今にも走りだしそうな立ち姿。「この世でいちばんすばらしい馬」という絵本に登場する、画板から飛び出した馬のようだと当時の馬体診断で書きました。  

ところが、今回は耳を前に向け、穏やかな目つきをしながら、重心を四肢全てに均等にかけています。促さない限り、走りだすこともない。落ち着き払った静かなたたずまいです。

大阪杯が“動”なら、春の天皇賞は“静”の立ち姿。先日、島根県の足立美術館で横山大観の作品群に触れてきたせいか、2枚の写真には大観と春草の富士山ほどの違いを感じるのです。  瞬間的に加速できずに平均ペースでバテずにじわじわ伸びてくるステイヤー。

大阪杯時の馬体診断では、立ち姿に表れた気迫が本質的に不向きな2000メートル戦を克服させる…と書きました。今度は3200メートルの長丁場。大観作品のような前面に押し出した気迫は要らない。春草の穏やかな富士山が理想像なのです。

動から静へ立ち姿が変わったのは、休養明けを1度使ってガス抜きができたからだと思う。長距離戦をキリンのような長い脚で気負わずに走り抜けるでしょう。体つきの変化も指摘しておきます。成長のバロメーターとなるキ甲(首と背中の間の突起部分)が山のように膨らんできました。キ甲の発達に合わせて、肩の筋肉にボリュームが増し、首も太くなっている。脚長でもバランスがとても良い。  昨年の有馬記念時にはキ甲の盛り上がり方を登山に例えて9合目通過と書きました。今回は10合目の目前。菱田春草が描いた富士の山頂を映し出しているかのようです。

【天皇賞・春】シャケトラ80点 無難なまとまり、顔立ち利口そう

シャケトラは特に目立つところがない無難にまとまった体つきですが、利口そうな顔立ちをしてます。毛ヅヤは抜群。体調が凄くいいのでしょう。右前蹄の内側後部には爪を保護する当て物を着けているように見えます。立ち方は正常なのでレースには何ら影響ありません。


【天皇賞・春】シュヴァルグラン80点 毛ヅヤ良好も集中感じられず
 
シュヴァルグランの筋肉量は昨年の有馬記念とほぼ同じ。毛ヅヤも良好。尾がよく手入れされていて好感が持てます。ただし、立ち姿には集中力が感じられません。後肢にだけ負重をかけています。前肢を投げ出しているため、立ち気味の左前の蹄が余計に目につきます。



オアシス・・・もう知っている人が多いかな

天皇賞は、日本のG1の中で1番長い歴史と伝統を持ったレースってご存知でしたか?
始まったのは1905年(明治38年)とされています。

ずいぶん古いですよね!
現在の天皇賞の前身とされているレース名は「The Emperor’s Cup」
そこから1937年にリニューアルされレース名が「帝室御賞典競走」に。
さらに紆余曲折を経て1947年に「天皇賞」と名称を変えてから今に至ります。

天皇賞(春)は、競馬好きの皆様ならご存知のとおり、とにかく毎年≪荒れる≫ことで有名ですよね。


もちろん無料会員で十分すぎる。