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関東圏は今週から開催が替わり、今年最初の東京競馬がスタートする。開幕週の日曜メインは、根岸S(29日、GIII、ダート1400メートル)。先週の東海S同様、1着馬にはフェブラリーS(2月19日、東京、GI、ダート1600メートル)の優先出走権が与えられるステップレースだ。
過去10年、連対馬20頭のうち19頭を関西馬が占めており、極端な“西高東低”の傾向が出ている。今年も出走可能馬の過半数が関西馬。GIを見据える大事な一戦は、今年もその傾向が続くのだろうか。いずれにしても、今年は充実した戦歴で臨む馬が多く、見応えある戦いが繰り広げられるのは間違いない。
一昨年にエアハリファが勝ち、昨年もモーニンとタールタンがワンツーフィニッシュを決めるなど、外国産馬の活躍も目立っている。その点からも、実績上位のベストウォーリア(栗東・石坂正厩舎、牡7歳)が最右翼だろう。昨年は勝ち星こそ挙げられなかったが、5戦して4、3、2、2、2着と安定感は抜群。そのうち4戦はGIで、ハイレベルな活躍を続けた。GIIIへの参戦は一昨年のプロキオンS(1着)以来。たとえ58キロでも、ここは落とせないところだ。
昨年末の兵庫ゴールドTを制して、3年ぶりの重賞制覇を飾ったニシケンモノノフ(栗東・庄野靖志厩舎、牡6歳)も充実ぶりが目立つ。昨年は年間を通して【3・3・0・1】という戦績。着外の一戦も4着で大崩れがなかった。東京コース(ダート)は4戦して2着が最高という成績だが、今のデキなら壁を破ることも可能だろう。
昨秋、この東京ダート1400メートルで行われたオープン特別のグリーンチャンネルCを制したのがカフジテイク(栗東・湯窪幸雄厩舎、牡5歳)。上がり3ハロンは34秒4という芝並みの切れ味を披露して、後方2番手から豪快な追い込みを決めた。脚質的に展開の助けが欲しいところだが、前走のGIチャンピオンズCでも4着に食い込むなど地力もつけている。流れが向けば、まとめて差し切っても不思議はない。
昨春から安定感を増しているのがエイシンバッケン(栗東・中尾秀正厩舎、牡5歳)。今回が重賞初挑戦となるが、オープン特別での3戦が2、1、2着と地力強化は目覚ましい。コンビを組んで2戦2勝の岩田康誠騎手と再びタッグを組み、初タイトル奪取を狙う。
デビューから12戦して【5・5・1・1】と全く崩れていない戦歴を誇るブルミラコロ(栗東・大久保龍志厩舎、牡5歳)も注目される。唯一の着外も休み明けの一戦で、0秒3差の4着。全て1300~1400メートルを使われ、自在性のある脚質で着実に結果を残してきた。今回は初のオープン挑戦でいきなり強敵相手となるが、デビューからコンビを組み続けて手の内を知り尽くしている秋山真一郎騎手とのタッグで3連勝での重賞初制覇を狙う。
やや劣勢の印象がある関東馬だが、チャンスのある馬も少なくない。オープン入り初戦の霜月Sを制して勢いに乗るラストダンサー(美浦・久保田貴士厩舎、牡6歳)は、6勝中5勝を東京で挙げているコース巧者。ダート馬にしては小柄だが、ここ2戦は田辺裕信騎手とのコンビで前々につける先行策で結果を出している。半兄ワイルドワンダーが2008年にこのレースを制しており、兄弟制覇がかかる一戦だ。
ノボバカラ(美浦・天間昭一厩舎、牡5歳)は、前走の兵庫ゴールドTで3着。大外枠を引いてスムーズな先行策がかなわず、力を出し切れなかった印象もある。リズム良く先行できれば巻き返しのシーンもあるだろう。
GI勝ちの実績があるコーリンベリー(美浦・小野次郎厩舎、牝6歳)も、一時期の勢いはないが大崩れはしていない。同型との兼ね合いが鍵だが、スムーズな位置取りができれば控えても競馬はできるタイプだ。
5戦4勝の戦績でオープン入りを果たし、底を見せていないベストマッチョ(美浦・手塚貴久厩舎、牡4歳)もダークホースとして注目される。勝ち方に派手さはないものの、唯一の敗戦は1600メートルのもので、1400メートルに限れば3戦全勝。ここで勝ち負けを演じるようなら、ダート界の新星としてさらなる飛躍が確実視される。
ほかにも、堅実な末脚が武器のキングズガード(栗東・寺島良厩舎、牡6歳)、多少の衰えは感じられるもののコース実績のあるタールタン(栗東・吉村圭司厩舎、牡9歳)などは上位争いに加わっておかしくない底力の持ち主。また、公営・岩手から参戦するラブバレット(菅原勲厩舎、牡6歳)も軽視は禁物だ。交流重賞で中央馬相手に再三、見せ場を作っている。すでに美浦トレセンに入厩して調整を進めており、トレーナーが騎手時代に騎乗していた岩手の英雄・メイセイオペラでの経験を生かす構えだ。
根岸S-2016年
1着 モーニン 戸崎圭太
2着 タールタン ルメール
3着 グレープブランデー ヴェロン
【根岸S(日曜=29日、東京ダート1400メートル=1着馬に2・19フェブラリーS優先出走権)注目馬最新情報:栗東】キングズガードの1週前追い切りはウッド6ハロン85・3―39・8―12・1秒。小差先着も格下馬に手応えで劣ったが、脚さばきはパワフル。仕上がりは良好だ。
寺島調教師「前走(武蔵野S=4着)は位置を取りに行った分の差もあったかな。今回は乗り慣れた鞍上(藤岡佑)に戻ってベストの1400メートル。折り合いを重視して、しまいを生かす競馬に徹したい」
カフジテイク
【根岸S(日曜=29日、東京ダート1400メートル=1着馬に2・19フェブラリーS優先出走権)注目馬最新情報:栗東】カフジテイクの1週前追い切りはウッド6ハロン81・3―38・3―13・3秒。体の張りは悪くないが、追われての伸びはひと息。最終追い切りの動きに注目。
湯窪調教師「前走(チャンピオンズC)はGIで4着と頑張ってくれたし、1800メートルに対応できたのも収穫だった。体調はいいし、ここも流れひとつで楽しみ」
ニシケンモノノフ
【根岸S(日曜=29日、東京ダート1400メートル=1着馬に2・19フェブラリーS優先出走権)注目馬最新情報:栗東】ニシケンモノノフの1週前追い切りは坂路4ハロン54・4―39・4―12・3秒。馬なりで鋭く脚を伸ばした。いつも動くタイプだが、自らハミを取って加速する様子は迫力十分。
大野助手「暑がりな馬なので寒い時期が合っている。使ってきてもヘコたれるどころか元気いっぱいだし、びっくりするくらい順調そのもの」
ブライトライン
【根岸S(日曜=29日、東京ダート1400メートル=1着馬に2・19フェブラリーS優先出走権)注目馬最新情報:栗東】ブライトラインの1週前追い切りは坂路で馬なりのまま4ハロン53・7―38・8―13・3秒。8歳ながら元気で、年齢を重ねてコントロールしやすくなった感じ。
野田助手「前走(チャンピオンズC=15着)は距離が長かったのと、仕掛けて行ったことでかかってしまったのが痛かったですね。年齢的な衰えは感じないし、1400メートルなら折り合い面の心配もいらないでしょう」
エイシンバッケン
【根岸S(日曜=29日、東京ダート1400メートル=1着馬に2・19フェブラリーS優先出走権)注目馬最新情報:栗東】エイシンバッケンの1週前追い切りは坂路で一杯に追われて4ハロン53・1―38・7―12・9秒。引き続き力強いフットワークで迫力ある登坂を見せた。
宝来助手「前走(ファイナルS=2着)も直線はいい脚で伸びてきた。中間もデキは変わらずいいし、東京の長い直線も合っているからね」
グレイスフルリーフ
【根岸S(日曜=29日、東京ダート1400メートル=1着馬に2・19フェブラリーS優先出走権)注目馬最新情報:栗東】グレイスフルリープの1週前追い切りはウッド6ハロン84・3―38・5―12・0秒。僚馬を1秒以上追走して最後は併入。それでも往年の迫力は感じられない。
橋口調教師「前走(ファイナルS=11着)は59キロの斤量を背負っていたし、速いペースで行ってしまったからね。東京はいい結果が出ているコース。できれば530キロ台で出走させたい」
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