天皇賞秋|2016年|直前情報まとめ


秋天はギャロップジャパンの無料コンテンツが熱い
只今無料コンテンツが熱い・・・・・・・・・・
gpj1

 
エイシンヒカリ3.9倍・モーリス4.1倍/天皇賞秋前日オッズ
 

 30日に東京競馬場で行われる、第154回天皇賞・秋(3歳上・GI・芝2000m・1着賞金1億5000万円)の前日オッズがJRAより発表された。

 金曜日発売に続き、単勝オッズ1番人気にはエイシンヒカリ(牡5、栗東・坂口正則厩舎、3.9倍)が支持された。

 続いての2番人気は中距離GIに挑むマイル王モーリス(牡5、美浦・堀宣行厩舎、4.1倍)、3番人気は毎日王冠で牡馬を破ったルージュバック(牝4、美浦・大竹正博厩舎、5.5倍)となった。

 以下、毎日王冠2着からの巻き返しを期すアンビシャス(牡4、栗東・音無秀孝厩舎、6.4倍)、昨年の覇者ラブリーデイ(牡6、栗東・池江泰寿厩舎、10.2倍)、春にドバイターフを制したリアルスティール(牡4、栗東・矢作芳人厩舎、11.5倍)と続いている。各馬の単勝オッズは以下の通り。

 左から馬番、馬名、オッズ

01 エイシンヒカリ 3.9
08 モーリス 4.1
09 ルージュバック 5.5
03 アンビシャス 6.4
15 ラブリーデイ 10.2
12 リアルスティール 11.5
14 ステファノス 13.2
04 サトノクラウン 23.6
05 ロゴタイプ 32.2
06 アドマイヤデウス 36.1
07 サトノノブレス 39.6
11 ヒストリカル 91.0
13 ヤマカツエース 103.0
02 クラレント 148.8
10 カムフィー 164.4

 その他、馬連は01-08が10.2倍、馬単は01-08が17.1倍、3連複は01-08-09が15.9倍、3連単は01-08-09が56.9倍でそれぞれ1番人気となっている。

※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。

 

天皇賞秋、馬場から浮上するのはこの馬

 
「天皇賞(秋)・G1」(30日、東京)

 東京競馬場の芝コースは、今週からA↓Bコースへ。傷んでいた内側が仮柵でカバーされている。土曜の芝レースは6鞍。勝ち馬の4角通過順は1、3、4、10、3、7番手だった。インの粘りもそれなりに目立ったが、ガラリ一変して内が有利とは言い難い。イメージ的にVロードは内から4頭目あたり。“大外ブン回し”は厳しいだろう。

 今年の天皇賞・秋で先手を奪うのはエイシンヒカリか。ペースは平均よりやや速め。極端なスローに落とし、瞬発力勝負は避けたいところ。仮にロゴタイプがハナを主張したとしても、スローは考えづらい。いずれにせよ、平均ペースを基本に馬券は組み立てるべきだろう。よって底力も問われる。

 以上のことを踏まえれば、食指が動くのは(3)アンビシャス。横山典弘騎手は土曜の芝レース4鞍に騎乗して〈2011〉。完全に馬場を読み切っていたかのような騎乗ぶりが光った。

 アンビシャスとのコンビは過去に2戦で、ともに前々からの競馬をしている。前日に馬場をしっかりと把握した鞍上は、恐らく内の4、5番手をキープ。直線でVロードへ出す算段だろう。大阪杯でG1馬5頭を破ったように、能力は折り紙付き。ビッグタイトル獲得のチャンス到来だ。

 

G1は、デムーロにおまかせ

ダービージョッキー大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 3歳牝馬、牡馬の「三冠」レースが終了し、いよいよ古馬の頂上決戦がスタート。今週は、秋の古馬「三冠」第1弾となる天皇賞・秋(10月30日/東京・芝2000m)が開催されます。

【写真】伝統の一戦でGI初制覇を狙うステファノス

 この天皇賞・秋と、11月末のジャパンカップ(11月27日/東京・芝2400m)、そして暮れの有馬記念(12月25日/中山・芝2500m)の3つのレースを制覇すれば、JRAから褒賞金2億円という特別ボーナスが贈られます。過去には、ゼンノロブロイとテイエムオペラオーがこの「三冠」を達成し、ビッグボーナスを手にしました。

 しかしながら、わずか2カ月あまりの間に、ハイレベルかつ熾烈なレースを3戦こなさなければいけないため、「三冠」達成はかなり難しく、最近はそれを最大目標とする陣営は減っているようです。特に近年は、ジャパンカップと有馬記念の1着賞金が高くなったこともあり、天皇賞・秋をあくまでもステップレースと考えたり、またはパスしてしまったりする陣営が増えてきました。

 今年も、春の天皇賞を勝ったキタサンブラック、昨年の有馬記念馬ゴールドアクターらトップホースが、天皇賞・秋をスキップしてしまいました。陣営の思惑や競走馬のコンディションなどを考えれば、仕方のないことかもしれませんが、「8大競走」のひとつでもある伝統的なビッグレースの現状としては、少し寂しい感じがしますね。

 そうした状況にあって、今年はフルゲートに満たない出走頭数になりました。ただ、馬券的には非常に興味深い一戦です。

 まず目を引くのは、モーリス(牡5歳)です。マイル戦だけとはいえ、安田記念、マイルCS、そして香港マイルと、昨年はGI3勝を挙げて年度代表馬に輝きました。

 ただ以前から、レースでの”折り合い”が懸念されています。そこは、常につきまとう心配事です。だいたい、あの爆発的なパワーを持つモーリスがかかってしまったら、乗っているほうとしてはたまったものではありません。本当に苦労するんです。レース後には、腕がパンパンになりますよ。

 今春の安田記念(6月5日/東京・芝1600m)では、そんなかかる気配を嫌ってか、鞍上のT・ベリー騎手が大事に乗りすぎた感がありました。まあ、少しかかっていたことも影響したのでしょうが、結局連覇はならず、2着にとどまりました。それだけに、距離が伸びる前走の札幌記念(8月21日/札幌・芝2000m)では、どんな競馬をするのか、期待と不安を抱きながら見ていました。

 結果は2着。それでも、内容的には及第点を与えられるのではないしょうか。モレイラ騎手の巧みな騎乗技術もあると思いますが、外枠スタートで、道中も前に壁を作れない状況ながら、1コーナーの入りからきっちり折り合っていました。あの競馬ができれば、距離への不安はなさそうです。

 
ルージュバックが馬体重がカギ
 

 日曜の東京では、海外G1馬3頭を含む豪華メンバーの天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、30日)が行われる。

 ルージュバックは馬体重がポイントになりそうだ。追い切り翌日の28日は厩舎周りで運動。大竹師は「前回より(カイバを)食べてはいる。あと2日間でどうなるか。前回はあの馬場(やや重)に対応してくれたのが収穫。あとは馬を信じる」と願いを託した。

 

天皇賞秋最新生情報

 

◆行くしかない〔1〕エイシンヒカリ

 CWコースのあと、坂路に移動して4ハロン67秒5-16秒0。とくに気負うようなところは見られなかった。坂口調教師は「レースにいくと、地下馬道でひどくテンションが上がる。そこがどうかだが、控えてどうのこうのと言う馬ではないし、行くしかない。残り1ハロンまでは逃げられる(先頭)と思うけど、東京はそこからゴールまでが長い」と、泣きを入れながら逃げ宣言をした。

◆ズブさが出て〔2〕クラレント

 坂路で4ハロン61秒6-14秒2。軽めながら、気合が乗って迫力のある動きを見せた。マイラーの印象が強いが、昨年はしぶとく逃げ粘って6着と好走している。「ズブくなっているし、今は2000メートルくらいの方がいいと思う。追い切ったあとの状態もいい」と橋口調教師。

◆チャンスある〔3〕アンビシャス

 坂路で軽め(4ハロン63秒7-15秒4)。小気味のいい走りを見せた。生野助手は「きょうはリズムやフォームを大事に乗った。いい感じだし、状態は高いレベルをキープできている。前走と同じくらいの体重で出走できそうだし、チャンスはあると思う」と期待している。

◆乗り込み十分〔4〕サトノクラウン

 宝塚記念6着以来の4カ月ぶりになるが、乗り込み十分で仕上がりに不安はない。木曜追いのため、美浦・北馬場で軽めの調整を行った。「ダク(速歩)で歩様の確認。落ち着いていて雰囲気はよさそうです」と橋本助手は笑顔。

◆「戦闘モード」〔5〕ロゴタイプ

 コースには出さず、美浦南馬場で2種類の角馬場で入念な乗り運動。気負う面もなく、体の張りは前走時よりもいい。「いい感じで、戦闘モードになってきた。内の2頭(エイシンヒカリとクラレント)が前にいって、3番手ぐらいにつけられればいい」と田中剛調教師は力を込める。

◆昨年とは違う〔6〕アドマイヤデウス

 坂路で4ハロン66秒6-14秒9と、ゆったりと駆け上がった。橋田調教師は「追い切ったあとも順調。昨年(11着)は、半年ぶりで調子ももうひとつ。あの時とは、だいぶ違うね。いい仕上げで臨める」と笑顔だった。

◆前走後「順調」〔7〕サトノノブレス

 坂路で4ハロン64秒5-15秒6。軽めをゆったり流した。兼武助手は「前走を使ったあとも順調で、いい状態になっている。流れに合わせて競馬ができるタイプだし、持ち味が生きる競馬ができれば」と話した。

◆乗り込み消化〔8〕モーリス

 坂路を4ハロン71秒8と軽く駆け上がり、南Dコースをキャンターで周回。木曜追いなら歩様のチェックの軽めの調整だが、水曜に追い切ったことで入念に乗り込みを消化。動きに重苦しさはなくムードはいい。「順調に来ているので、無事に競馬に行ってほしいです」と橋本助手。

◆心配は馬体減〔9〕ルージュバック

 追い切り翌日は、厩舎周りの運動で歩様チェックなどを行った。調教後の馬体重が前走から9キロ減の445キロだったことについて、大竹調教師は「毎日王冠のときよりもカイバは食べているので、あと2日、どれだけ維持できるかでしょう。馬を信じるだけです」と語った。

◆動きキビキビ〔10〕カムフィー

 南Dコースでキャンター1周。キビキビとした動きが体調面のよさを表している。「久々で相手も強いが、馬の雰囲気はいい。相手なりに走れる強みを生かしたい」と池上和調教師。

◆今が走りごろ〔11〕ヒストリカル

 坂路で4ハロン65秒6-15秒9をマーク。時計以上に力強さを感じさせた。生野助手は「調子がいい。7歳の秋だが、晩成型で今が走りごろなのかもしれない。輸送減りする馬が中2週で使えるのは、体調がいいからこそ」と状態面に自信。

◆落ち着きある〔12〕リアルスティール

 坂路で4ハロン62秒0-16秒1。ゴールまでゆったりと駆け抜けた。柿崎助手は「落ち着きがあっていい感じ。ジョッキーもイメージをつかんでいるし、状態も上がっている。安田記念はテンションが高かったけど、まだ敗因がよくわからない。まずは東京に着いてからも落ち着いていてほしい」と話した。

◆状態文句なし〔13〕ヤマカツエース

 坂路で4ハロン66秒4-15秒2をリラックスした走りでマーク。池添兼調教師は「追い切ったあとも雰囲気はいい。前走の札幌記念とは毛づやも違う。この馬なりに一番と言っていい状態じゃないかな。少しでもいいところを見せてほしい」と善戦を期待した。

◆「今が完成形」〔14〕ステファノス

 角馬場のあと坂路に移り、4ハロン68秒1-15秒1と、ごく軽め。力むようなところもなく、ゆったりと登坂した。「昨年より力をつけているし、今が完成形じゃないかな。ただ、相手は昨年より強くなっている。展開などがかみ合えば」と藤原英調教師。

◆良馬場願う(15)ラブリーデイ

 滋賀・栗東トレセンで調整。坂路で4ハロン63秒7-14秒9をマーク。軽めながら、リズム良く駆け抜けた。兼武調教助手は「状態については何も言うことはない。道中で脚をためる競馬ができれば、最後ははじけてくれると思う」と手応えを感じている。「雨の影響がない馬場で走らせたい」という願いも、土日に雨予報は出ておらず良馬場で行えそうだ。決戦の地、東京競馬場にはきょう移動する。


天皇賞秋・・・・・・・・・・
tennoushou