菊花賞予想|2016年|ネットニュース展望まとめ

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菊花賞-レース展望

 先週の3歳牝馬による秋華賞に続き、今度は3歳牡馬の3冠最終レース・菊花賞(10月23日、京都、GI、芝3000メートル)が行われる。淀の長丁場を舞台に、ラスト1冠を狙う精鋭が勢ぞろい。前2年は1番人気が連対を外すなど、未知の距離で波乱の結果となるケースも多い。馬券的にも妙味のあるレースだ。

 ただ、今年は一騎打ちムードが色濃く漂う。春の実績上位馬が東西のトライアルを快勝したからだ。東のトライアル・セントライト記念を制したのは皐月賞馬ディーマジェスティ(美浦・二ノ宮敬宇厩舎、牡)。最後は食い下がるゼーヴィントとクビ差だったが、自ら動いて力でねじ伏せる内容は、さすがクラシックホースといえるものだった。肉体的に大きな成長は見られなかったものの、折り合いに不安がなく、自在に仕掛けられる点は長丁場向き。経験のない関西への遠征が未知数とはいえ、戴冠に近い存在であることは間違いない。勝てば関東馬としてはマンハッタンカフェ以来、15年ぶり。当時と同じ蛯名正義騎手の手綱に期待が高まる。

 対する西のトライアル・神戸新聞杯を制したのがダービー2着馬サトノダイヤモンド(栗東・池江泰寿厩舎、牡)。こちらも、ダービーと同じ馬体重で出走したように見た目には大きな成長がなかったが、中団から危なげない内容で抜け出し、2着ミッキーロケットにクビ差で勝った。中間は順調に調整が進んでおり、ディーマジェスティとともに、「ディープインパクト産駒は平地の3000メートル以上で勝ち星なし」というデータに挑む。

 夏の北海道で力を付け、神戸新聞杯でサトノダイヤモンドを脅かしたミッキーロケット(栗東・音無秀孝厩舎、牡)は、地力強化が目立つ一頭だ。夏場から使い込んでいるぶん、大きな上積みは望めないが、安定感を増している今なら大きく崩れることはないだろう。

 神戸新聞杯では前記の2頭に3馬身ほど離された3着だったレットエルディスト(栗東・笹田和秀厩舎、牡)は、後方から脚を伸ばしたものの勝ち負けに加わるまでには至らなかった。ただ、長丁場を意識した“試走”に徹した印象もあり、長く脚を使えることは証明した形だ。陣営は早くから距離の長いレースを選んできており、スタミナには自信を持つ。京都コースに替わるのも歓迎だ。

 古馬相手の札幌記念でしぶとく3着に食い込んだのがレインボーライン(栗東・浅見秀一厩舎、牡)。春はマイル路線を歩んだぶん、距離延長に対する不安は否めないが、ダービーでもよく差を詰めて0秒7差の8着に食い込んだ実績がある。ネオリアリズム、モーリスといった強豪と戦った経験もプラスになるはずだ。

 神戸新聞杯で4着に終わったカフジプリンス(栗東・矢作芳人厩舎、牡)は、やや脚を余す内容が惜しまれる。そのぶん、巻き返しの余地は残されており、ハーツクライ×シンボリクリスエスの配合からも、距離延長の不安はない。やや器用さに欠けるだけに、スムーズに勝負どころをクリアできるかが鍵になる。

 関東からは注目の上がり馬2頭も参戦。2400メートル、2600メートルを連勝中のウムブルフ(美浦・堀宣行厩舎、牡)と、2600メートル、2400メートルで連勝中のシュペルミエール(美浦・木村哲也厩舎、牡)だ。前者は札幌戦からひと息入っているが、1週前にいい動きを披露。後者は前走の阪神戦を終えてそのまま栗東トレセンに入り、環境に慣らしながら調整されている。ともにここ2戦の勝ちっぷりは目を引き、底を見せていない点は魅力だ。

 ジュンヴァルカン(栗東・友道康夫厩舎、牡)の陣営にとっては、神戸新聞杯回避は確かに誤算だったが、大きな不安があったわけではない。乗り込みは順調。1週前には坂路で豪快な動きを見せ、ぶっつけ本番となるものの態勢は整いつつある。鞍上はスプリンターズSをレッドファルクスで制したミルコ・デムーロ騎手、さらに秋華賞をヴィブロスで制したばかりの友道康夫調教師の管理馬で、勢いを感じさせる存在だ。

 セントライト記念3着のプロディガルサン(美浦・国枝栄厩舎、牡)も叩いての上積みは十分。なかなか順調に使い込めなかった馬だが、夏休みを挟んでの調整過程は全く不安がない。前走はやや不利を受けた面もあり、スムーズならディーマジェスティとの差はもっと詰まっていたはず。田辺裕信騎手は3度目のコンビで、手の内に入れている。上位争いに加わっても何ら不思議はない。

 神戸新聞杯で案外な結果(5着)だったエアスピネル(栗東・笹田和秀厩舎、牡)は、やや伸び悩み気味の近況。堅実に脚を使うぶん、GIも含めて掲示板を外さないレースぶりは評価できるが、血統的にも距離が延びてプラスとはいいにくい。名手・武豊騎手が持ち前の決め手をどう生かすか、注目だ。


菊花賞展望】サトノダイヤモンドvsディーマジェスティ

「菊花賞・G1」(23日、京都)

 クラシック最後の1冠。トライアルレースを勝ち上がった東西の2頭に注目が集まる。

 神戸新聞杯を制したサトノダイヤモンドは悲願のG1初制覇を狙う。皐月賞3着、ダービー2着と今春は苦汁を味わった。1週前追い切りでは栗東CWでラスト1F11秒7と鋭い伸びを披露。大舞台に向けて着々と態勢を整えつつある。池江師は「使った上積みも大きく、上積みが動きに表れている」と好感触を口にした。

 セントライト記念を制し、順調な滑り出しを見せたディーマジェスティ。12年ゴールドシップ以来の皐月賞&菊花賞制覇をもくろむ。ダイヤモンド同様、こちらも中間の気配はいい。初の関西遠征となる今回、輸送が鍵になりそうだ。

 その他、前走でサトノダイヤモンドに食い下がったミッキーロケット、今年未勝利からの巻き返しを狙う実力馬エアスピネル、前走3着と好走したレッドエルディストも争覇圏内だ。

 
【菊花賞展望】ディーマジェスティ2冠なるか、最大の惑星はカフジプリンス

 今週のG1は、3歳クラシック最終戦の第77回菊花賞(10月23日、京都・芝3000メートル)。日本ダービーを制し、凱旋門賞に挑んだマカヒキが不在なら、前哨戦のセントライト記念を勝利したディーマジェスティ(美浦・二ノ宮厩舎)が中心になる。1冠目の皐月賞は18番枠からの発走となったが、直線で大外から豪脚を駆使して快勝。ダービーは調整過程でやや順調さを欠き、3着に敗れたが、秋の始動戦でスケールアップした姿を披露した。父ディープインパクト、母の父ブライアンズタイムの配合で距離延長に不安はなく、淀の舞台での2冠制覇に注目が集まる。

 ダービーは鼻差の2着に敗れたサトノダイヤモンド(栗東・池江厩舎)だが、秋の始動戦・神戸新聞杯を勝ち、本番に向けて視界が大きく開けた。ルメールが「マカヒキと同じくらいの能力がある」と語る力量をフルに発揮できれば、最後の1冠奪取に近づく。

 トライアル上位組では神戸新聞杯2着のミッキーロケット(栗東・音無厩舎)。函館、札幌で力をつけた夏の上がり馬で、勢いを武器に上位に迫る。道中の不利を克服してセントライト記念で3着に入ったプロディガルサン(美浦・国枝厩舎)は、スムーズな立ち回りなら差はない。安定勢力のエアスピネル(栗東・笹田厩舎)は距離克服が課題になる。最大の惑星はカフジプリンス(栗東・矢作厩舎)。父ハーツクライから受け継いだスタミナを生かしたレースぶりに不気味さが漂う。(大上 賢一郎)


菊花賞-トライヤル(神戸新聞杯)
サトノダイヤモンド-1着






菊花賞-トライヤル(セントライト記念)
ディーマジェスティ-1着







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