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小倉記念予想｜予想・最新情報まとめ

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アスマシャトルは激アツ！！

今年１月のＯＰ特別・白富士Ｓを勝ったアズマシャトル。たびたび新星が登場するサマーシリーズで、Ｇ獲りへ一直線だ（写真：サンケイスポーツ）
　準ＯＰマレーシアＣをステップに、２着＆４着馬が格上挑戦する。しかし、ハンデには大きな開きが。２着マローブルーはメンバー中最軽量の５１キロで、一方、４着だったアズマシャトルは５６キロ。牝馬と牡馬の違いがあるにせよ同じ４歳、マローは前走から４キロ減、アズマがたった１キロ減というのは開きすぎと思えるかもしれない。ただ、アズマにはハンデキャッパーの目をごまかせない“中身”がある。

　「見込まれたのは間違いないけど、仕方ないかな」という加用調教師の笑みのなかに、自信を見た。一見“酷量”に見えても、その実は違う。５６キロといえば、２走前のＧＩＩＩ鳴尾記念で３着になっているからだ。

　鳴尾記念を勝ったのはご存じのとおり、続く宝塚記念でＧＩホースとなったラブリーデイ。５着だったグランデッツァも七夕賞を勝った。４着エアソミュールは函館記念で４着（２着マジェスティハーツは来週の関屋記念に出走予定）と、そのまま成績をスライドさせれば、十分に勝ち負けが望めるというわけだ。

　「前走は逃げた馬が楽に勝ったようにペースが遅かった。馬場の悪いところを走らされたし、直線で外に出せていればもう少し際どかったはず。小倉は初めてだが、小回りは札幌でこなしているし、いい条件だと思う」と、トレーナーも巻き返しを意識している。

　そのうえ、５日の動きは超ド級。ＣＷコースで規格外の６Ｆ７７秒４を叩き出した。もちろん「飛ばした前の馬について行ってしまった」（トレーナー）と予定していたものではなかったが、猛暑の時季にこれほど元気な馬もいない。手綱を取った松若騎手も、「バッタリ止まってはいない。能力があることは分かったし、チャンスを生かしたい」と大きな手応えを感じ取っていた。

　一昨年のラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳Ｓでのちのダービー馬ワンアンドオンリーの０秒２差２着になり、かつてはクラシックを期待されていた素質馬。今年１月のＯＰ特別・白富士Ｓを勝った実績もある。たびたび新星が登場するサマーシリーズで、Ｇ獲りへ一直線だ。（夕刊フジ）

小倉記念直前情報

メイショウナルト

【小倉記念（日曜＝９日、小倉芝２０００メートル）注目馬最新情報：小倉】メイショウナルトの１週前追い切りはダート単走で５ハロン６９・０秒。間隔が詰まっているため軽めの内容も、フットワークは軽快そのもの。好調を維持している。

　水元助手「落ち着きがあっていい雰囲気。暑い時期は合っているし、普通に走れば勝つだけの力は持っている。あとは馬の気持ちひとつだね」

ペルーフ

ベルーフは要注意の存在
【小倉記念（日曜＝９日、小倉芝２０００メートル）得ダネ情報】確たる軸馬不在の難解なＧIII小倉記念（９日＝小倉芝２０００メートル）で栗東得ダネ班が目を付けたのは唯一の３歳馬ベルーフ。データで実証されるハイレベル世代の中でも、実力はトップクラスの裏付けを提示。もちろん、当レースでの活躍が目立つ厩舎サイドも勝算アリで送り込む。

　クラス再編成で３歳馬が古馬と競うようになって２開催強が経過。馬券作戦上、重要なテーマとなる世代間闘争における３歳馬の“食い込み度合い”を調査した。

　近３年のクラス再編成からクイーンＳ施行週までを比較。レース数の違いは多少あるが、２０１３年は２８１鞍中、３歳馬が古馬混合戦で５８勝、１４年は２９４鞍中７４勝に対して、今年は２８０鞍で８８勝に到達している。現３歳世代の層の厚さは近年で一番と言っていいだけに、現時点では未勝利の混合重賞もそろそろ…。小倉記念に出走する３歳馬ベルーフはハイレベル世代の“上位ランカー”に見立てられる要注意の存在だ。

　新馬勝ち後に臨んだ百日草特別ではルージュバック（きさらぎ賞＝１着、オークス＝２着）の２着に敗れたが、出世レースとされるエリカ賞勝ちで勢いをつけ、京成杯で初重賞制覇。スプリングＳでもキタサンブラック、リアルスティールといった後の皐月賞上位馬相手に小差４着と善戦した。

　今回の評価を微妙なものにしているのは皐月賞の１２着惨敗で一気にイメージを悪くしたためだが、「１コーナーで他馬と接触して落鉄していたし、道中も終始外を回らされた」（兼武助手）うえに、大目標の日本ダービーを「皐月賞の後にトモに疲れが出た」ことで見送った経緯から、ピークを過ぎていたことは容易に想像できる。

　ハイレベル世代の中でも上位にランクできる裏付けは十分。となれば、あとは状態面だけ。放牧を挟んでの仕切り直しとなるが、帰厩後は新たにタッグを組むパートンを背に好調教を連発。明らかに皐月賞時とは雰囲気からして違う。

「休ませてからは馬場入りでゴネることも少なくなってきたし、直線が平坦の小倉もイメージとしては合いそう。パートン自身もいいレースをするようになってきたからね（小倉開幕週は４勝と大活躍）。人馬ともいい感じなので、古馬相手でもやってくれそうな感触はあるよ」（兼武助手）

　池江厩舎は小倉記念に過去５頭を送り込み、２勝、２着１回の仕事師ぶり。唯一３歳で参戦させたのがラブリーデイ（１３年２着）だった。古馬相手に通用するか、しないかの見極めで、べルーフは池江調教師のお眼鏡にかなったと言えようか。“３歳世代代表”が古馬を一刀両断するシーンを期待せずにはいられない。