アルバートなど、ステイヤーズS厩舎情報/美浦トレセンニュース
土曜日の中山では暮れの名物、3600mのマラソンレース、ステイヤーズS(GII)が行われる。美浦から出走する注目馬3頭について、関係者に取材した。
アルバート(牡4・美浦・堀宣行)について、橋本篤典調教助手。
「前走(比叡S・1600万下・1着)は馬場が渋ると良くないかと思いましたが、関係ありませんでしたし、強い内容でした。長めの距離に適性があったのでしょう。前走前の調教も緩い内容でしたが、レース間隔が詰まっている今回も強い調教はいりませんでしたし、感触を確かめてもらう程度でした。前走から平行線ですが、状態は良いです。連勝する前と大きく変わった感じはありませんが、ここでも力は通用すると思います」
ネオブラックダイヤ(牡7・美浦・鹿戸雄一)について、鹿戸調教師。
「前走の新潟記念(GIII・14着)はレースの流れが向かなかったですし、道悪も応えた感じですね。レース後はノーザンファームに放牧に出して、ここを目標に調整をしてもらいました。水曜日に長めから追い切って馬はできていますし、仕上がりに問題はないですね。気分屋ですが、気が向けば春の天皇賞(GI)でも5着になったように楽しみはあります。中山にも実績がありますし、秋山騎手も何度もこの馬に乗っていてわかっていますので、チャンスはあると思っています」
マイネルメダリスト(牡7・美浦・田中清隆)について、田中調教師。
「休み明けを1度使って良くなっていますし、追い切りの動きも問題ありませんでした。ここのところ精彩を欠いた走りをしていますので、今回はブリンカーを着けてみますが、これで変わり身を見せてくれればと思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)
【ステイヤーズS】ファタモルガーナ 半年ぶりも『雰囲気悪くない』
【ステイヤーズS(土曜=5日、中山芝内3600メートル)注目馬2日最終追い切り:栗東】長距離重賞で2着が3度と、ディープインパクト産駒としては異色な実績が目を引くファタモルガーナ。この日は坂路で単走。強めに追われて4ハロン54・3―13・2秒をマークした。半年ぶりのレースとなるが、7歳という年齢ながら大事に使われてきたこともあって衰えは感じられない。
佐藤助手「もう少し攻めたい気持ちもあるが、柔らかみがあって雰囲気は悪くない。切れる脚を使うタイプじゃないから東京コースではどうしても早めに動く形に。やはり中山のほうが勝つチャンスは大きい。何とか重賞を勝たせたい」