みやこSの追い切りが5日、東西トレセンと園田競馬場で行われた。栗東では、昨年2着のインカンテーションが坂路でパワフルな動きを見せ、万全の仕上がり。重賞2勝目を目指す。ニホンピロアワーズはDPコースを気合十分のフットワークで駆け、サンケイスポーツ調教評価は『S』。クリノスターオーは坂路の併せ馬で2馬身先着し、好気配を漂わせた。
秋になっても勢いは衰えない。オープン特別で2連勝中のインカンテーションが、パワフルな走りで好気配をアピール。併せた相手に騎乗していた羽月調教師は、満足げにうなずいた。
「以前は500万下の馬にも遅れるような馬でしたが、よく頑張っていた。体調に関しては何の不安もない」
坂路でタイセイマスタング(1600万下)に先行。徐々にスピードに乗り、残り2ハロンで馬体を併せてから踏ん張った。最後は僚馬を振り切るように半馬身先着。ラスト1ハロンは13秒5と少し時計を要したが、4ハロンは52秒4とまとめた。
昨年8月のレパードSで重賞初制覇。12月のGIジャパンカップダート(14着)後、体調が整わずに8カ月休養したが、復帰戦となった今年7月のGIIIエルムSで3着と健闘。その後はBSN賞-ラジオ日本賞と連勝し、重賞勝ち馬の地力を見せつけた。
トレーナーは「去年はひょろっとした馬だったけど、肩や腰回りに筋肉がついた。充実期に入った」と目を細める。
ジャパンカップダートは今年から、チャンピオンズC(12月7日、中京、GI、ダ1800メートル)に名称やコースが変更される。これまで重賞1勝を含めて6勝中5勝が左回り。陣営は得意な条件に替わるGIを早くから目標に掲げてきたが、古豪ひしめくダート界ではそこにたどり着くのも容易ではない。
トレーナーは「ここで2着までにこないと、(チャンピオンズC参戦は)賞金的に厳しい」と気を引き締める。インカンテーションが必勝態勢で前哨戦に臨む。 (川端亮平)
インカンテーション|みやこステークス予想【2014年】|競馬2ch
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