セイコーライコウ|アイビスサマーダッシュ予想
ヤフーニュース 

 サマースプリントシリーズ第3戦「第14回アイビスサマーダッシュ」と「第62回クイーンS」の追い切りが30日、美浦、栗東両トレセンと札幌、函館競馬場で行われた。美浦ではアイビスSDに出走する7歳馬セイコーライコウが、軽めながら坂路で力強い動きを披露。来年2月に定年を迎える鈴木康弘師(70)に、15年ぶりとなる重賞タイトルをプレゼントできるか!?

 日本で唯一の“直千”重賞。極限のスピードが求められるコース特性が故、調教では多くの馬が好時計を叩き出す。だがセイコーライコウは大舞台を前にしても、坂路単走でマイペースを貫いた。4F57秒1、ラスト3Fは13秒5―13秒4―13秒1と軽めのラップを刻んだ。馬なりだったが、力強いフットワークが際立つ動きだった。

 時計は目立たないが「いいんじゃないかな。暑いので息を整えるくらい。年を重ねて、調教で自分から加減するようになってきている。この馬のペースで走れているし時計は気にしていません」と、鈴木康師の顔には一点の曇りもない。

 ライコウは7歳の今、ようやくピークを迎えている。順調にステップを踏んでいた2歳冬。左飛節が腫れて7カ月間の休養を余儀なくされた。一般的に競走馬が充実期に差し掛かる4歳時にも、アクシデントが襲った。重賞オーシャンSで4着に入り「いよいよ本格化か!?」と思われた時、夏前に右前脚に軽度の屈腱炎を発症し約1年間休養。一昨年夏に一時帰厩したが、今度は夏負け。結局、昨年6月に復帰するまで丸2年もの歳月を費やした。

 鈴木康師は「オーナーが馬を大切にしてくれる方。何の躊躇(ちゅうちょ)もなく長期間休ませてくれた。消耗していないから、今の充実があるんでしょう」と語る。現在、オーナーは竹國美枝子氏に引き継がれているが、先代の竹國弘氏はライコウが本格化する前に亡くなった。「先代オーナーの墓前にいい報告をしたい。ちょうどお盆前だから」としみじみ話した。

 課題の夏負けは今年はクリア。「暑さが入り込む余地がないくらいピリピリしている。初の直千だった韋駄天S(1着)が想像を超えるレース。同じ舞台でまた頑張ってほしい」。来年2月に定年を迎える鈴木康師。15年ぶりの重賞制覇のチャンスは残りわずか。大切に育てられたライコウが師に、オーナーに恩返しのタイトルをプレゼントする。

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