◆第83回日本ダービー・G1(29日、東京競馬場・芝2400メートル・良)
第83回日本ダービー・G1は29日、東京競馬場で行われ、皐月賞2着のマカヒキがサトノダイヤモンドとの叩き合いを鼻差で制し、3歳馬6913頭の頂点に立った。1番人気のディーマジェスティは3着に敗れた。川田将雅騎手(30)=栗東・フリー=は史上8人目のクラシック完全制覇を達成。4度目の挑戦で栄冠を手にした友道康夫調教師(52)=栗東=は本紙に独占手記を寄せた。
思わず天を仰いだ。着順を示す電光掲示板の一番上にともった「3」の数字。サトノダイヤモンドとの8センチ差の激戦を制し、マカヒキを83代ダービー馬へと導いた川田に熱いものがこみ上げた。13万9000を超える観衆がダービージョッキーの誕生を祝福する「川田コール」に、ほほを伝う涙を抑えることができなかった。
「3という数字を確認した時、感極まりましたね。自然とかなり感極まりました。こんなに感極まるんだな、と。何よりもマカヒキがダービー馬になれてホッとしています」。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を制し8年で埋めた史上8人目のクラシック完全制覇への最後のピース。ホースマンなら誰もが目指すダービーの味は格別だった。
完璧だった。初コンビを組んだ皐月賞は後方2番手から進めて2着だったが、この日は中団から。「斜め前にクリストフ(サトノダイヤモンド)がいて、その前に豊(エアスピネル)さん。人気馬が周りに固まって、非常に競馬しやすかったですね」。残り2ハロンを切って追い出すと、外のサトノダイヤモンドとの併せ馬。最後までもつれたが、「ゴールに入った瞬間、勝ったと思いました」。写真判定にはなったが、勝利を確信していた。
これまで9度挑戦し、はね返されてきたタイトル。一番印象に残っているのは14年のトゥザワールドだった。皐月賞2着で2番人気だったが、後方から届かず5着。「下手に乗ってしまって」と悔いたが、重ねてきた経験がこの日へつながった。
1冠目は2年前と同じ2着。だが、頂上決戦での雪辱へ手応えはあった。「申し訳ない思いでした。皐月賞は後ろめからの競馬を組み立てましたが、ゲートを上手に出るようになりましたし、枠もよかったですから、ある程度の位置を取りに行こうと。何としてもダービーで結果をと思っていました」と執念で引き寄せた。
今後は未定だが、史上最強とも呼ばれた世代の頂点に立ち、将来は明るく開けている。「素晴らしいメンバーの中でダービー馬になれましたし、このまま無事に歩んで行ってくれれば」。新たな称号を手にした30歳は、この日の空と同じように晴れ晴れとした表情で締めくくった。(橋本 樹理)
◆川田将雅(かわだ・ゆうが) 1985年10月15日、佐賀県出身。30歳。2004年3月、栗東・安田隆行厩舎所属でデビュー。06年からフリーとなり、同年の小倉大賞典で重賞初制覇。08年皐月賞でG1初勝利。JRA通算964勝、重賞はG1レース8勝を含む通算50勝。父は佐賀競馬の川田孝好調教師。身長159センチ。体重51キロ。血液型B型。
◆マカヒキ 父ディープインパクト、母ウィキウィキ(父フレンチデピュティ)。栗東・友道康夫厩舎所属の牡3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算5戦4勝。総収得賞金は3億6055万3000円。主な勝ち鞍は報知杯弥生賞(16年)。馬主は金子真人ホールディングス(株)。
日本ダービー(東京優駿)2016年
1着 マカヒキ
道中位置取り
8-8-8-8
皐月賞より前で勝負できたのが大きい!!
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