フェアリーS【2015年】|結果と動画と回顧|ツイッターと2chの声
 
【フェアリーS11番人気ノット逃走V】

 第31回フェアリーステークス(12日、中山11R、GIII、3歳牝馬オープン国際(特指)、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金3400万円=出走16頭)好スタートからハナを奪った11番人気のノットフォーマルがそのまま押し切り、重賞初勝利を挙げた。鞍上の黛弘人騎手(29)にとっても、デビュー10年目で待望のタイトル獲得だ。タイム1分35秒2(良)。3/4馬身差の2着に8番人気ローデッドが入り、さらに3/4馬身差の3着には3番人気のテンダリーヴォイス。1番人気カービングパスは8着だった。

 内ラチ沿いをスルスルと逃げた。脚いろは直線に向いても衰えない。ノットフォーマルが後続の追撃を退けて重賞初Vを果たし、クラシック戦線に名乗りを上げた。

 「行く馬がいなかったので、自然にハナに行く形になりました。しぶとい馬なので持ち味を生かすことができましたね」

 黛騎手が声を弾ませる。中野調教師から出されていた指示は『行く馬を行かせて2、3番手の位置に』だったが、鞍上は作戦を変更。それが見事に的中した。馬名通り、まさに“形にこだわらない(ノットフォーマル)”勝利だった。

 「思い切って行ってくれましたね」。師匠である中野調教師は、現在はフリーとして活躍しているまな弟子をたたえた。

 黛騎手自身にとっては騎手生活10年目で初の重賞制覇。「ずいぶん足踏みをしましたし、重賞を勝つなんて夢のまた夢だった」という。

 デビューした2006年と翌07年は僅か2勝。地道に調教で騎乗し、周囲の信頼を勝ち得てきた。13年2月にはタレント、水野由加里と結婚し、同年に自己最多の18勝。14年はさらに2勝を上乗せした。

 中野厩舎でノットフォーマルを担当するのは、黛騎手の実父で元JRA騎手の黛幸弘助手だ。「黛くん親子でよかったよ」と中野調教師。厩舎の重賞勝利は01年のGIスプリンターズS(トロットスター)以来、14年ぶりだ。「きょうはおいしいぞ、酒が」とにんまり。

 「堂々と桜花賞へ。その前に1回、(その舞台である)阪神を経験した方がいいのかな」。トライアルを叩いて桜花賞(4月12日、阪神、GI、芝1600メートル)に向かうことになりそうだが、臨機応変に戦況に対応できる力は本番でも脅威となる。(芳賀英敏)

★ヴァーミリアン産駒重賞初V

 ノットフォーマルの父はGI9勝馬ヴァーミリアン(その父エルコンドルパサー)。現3歳世代が初年度産駒で、フェアリーSがJRA重賞初勝利。昨年、産駒がデビューした新種牡馬にはハービンジャーやカネヒキリ、キンシャサノキセキなどがいるが、同期では重賞タイトル一番乗りとなった。

■黛 弘人(まゆずみ・ひろと)

 1985年11月12日生まれ、29歳。茨城県出身。父・幸弘さんは元JRA騎手で現在、中野栄治厩舎の調教助手。2006年3月に美浦・中野栄治厩舎から騎手デビューし、07年6月からフリーに。昨年はキャリア最多の20勝(ほかに地方1勝)をマークした。妻はタレントの水野由加里。12日現在、JRA通算2733戦92勝。164・7センチ、47キロ。血液型A。

■ノットフォーマル

 父ヴァーミリアン、母リミッターブレイク、母の父マンハッタンカフェ。黒鹿毛の牝3歳。美浦・中野栄治厩舎所属。北海道新ひだか町・千代田牧場の生産馬。馬主は芳賀克也氏。戦績8戦2勝(うち地方1戦0勝)。獲得賞金4968万3000円。重賞初勝利。フェアリーSは、中野栄治調教師、黛弘人騎手ともに初勝利。馬名の意味は「形にこだわらない」。

4着以下の談話 

 ▼4着コートシャルマン(Cデムーロ)内めの好位をうまく走れた。ただ直線で追いだしたら、下が硬いのを気にした感じ。

 ▼5着メイショウメイゲツ(蛯名)前が詰まった。外に切り返すタイミングもなくて…。スムーズだったらもっと走れた。

 ▼6着アドマイヤピンク(丸山)状態は良かった。ペースが向かなかった。もう少し流れれば。

 ▼7着トーセンラーク(吉田隼)内に入れたかった。この枠(16番)なりにベストの競馬はできた。

 ▼9着エヴァンジル(田辺)この距離は忙しい。最後は外を回される形になったので。

 ▼10着ギンザヴィクトリア(勝浦)4コーナーまでは凄くいい手応え。最後伸びなかったね。

 ▼11着ハナズプルメリア(三浦)いい位置で競馬できた。もう少し前が流れてくれれば。

 ▼12着オーミアリス(北村友)楽に行けたけど、追ってからがもうひとつだった。落ち着いているし、距離は持つと思うけど。

 ▼13着ナイアガラモンロー(大野)楽なペースで行けたけど、踏ん張れなかった。

 ▼14着マラケシュ(ブノワ)いいフットワークをする馬。舌を出して遊んでいたので、縛ればいいかも。

 ▼15着ヤマタケマツリ(田中勝)道中は良かったけど、距離が長いのかな。

 

フェアリーS動画

 

1着 ノットフォーマル 黛弘人

2着 ローデッド 戸崎圭太

3着 テンダリーヴォイス 北村宏司

 

 

管理人はコートシャルマン本命で撃沈

パドックで1頭馬が抜けていると思い反省!!

 

 

ツイッターの声 

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