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    馬体診断

    桜花賞予想|2019年|馬体診断(スポニチ)まとめ

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    ヤフーニュースより
    【桜花賞】ファンタジー100点!「麗光」しなやか曲線美


     ターフ界は「麗光」、「太成」の新時代を迎える。鈴木康弘元調教師(74)がG1有力候補の馬体を診断する「達眼」。クラシック第1弾「第79回桜花賞(7日、阪神)」ではダノンファンタジーに唯一100点満点、グランアレグリアに次位の95点をつけた。達眼お墨付きの2強のボディーを元号風に漢字2文字に置き換えて解説する。

      
     新元号が「令和」に決まりました。インターネットでは元号を予想する動きが白熱し、安久、安永などが予想上位に入っていましたが、万葉集(梅の花の歌)から採用された美しい言葉の響き。梅の花のように明日への希望を咲かせる国でありますようにと、願わずにはいられません。新時代の幕開けを祝うムードの中でゲートインする桜花賞。その有力候補の馬体を元号風に漢字2文字で表すなら…。ダノンファンタジーには「麗光」と付けます。

      
     思わず息をのむ流麗なシルエット。背中からトモ(後肢)にかけての弾力性に満ちた、しなやかな曲線美は芸術です。端麗に抜けた首差し、秀麗で滑らかな肩の傾斜…。イスラボニータやソウルスターリングの絵画的な美しさとはちょっと違う。肉感的な造形を伴った彫刻的な美しさと言うべきか。パリのルーブル美術館で展示されているミロのヴィーナス像を思い起こす柔らかな丸みを帯びた肉体美。トモが自己主張するように丸く盛り上がっています。

      
     昨年の阪神JF時はトモよりも全身を覆った冬毛の方が目立っていました。紫外線を受けてくすんだ絵画のように色落ちした姿でしたが、春の訪れとともに冬毛が奇麗に抜けています。トモの筋肉も一層力強く発達してきた。成長したトモのパワーを推進力に換える飛節は大きさも角度も絶妙です。

      
     立ち姿には力みが全くありません。ハミを適度な強さでかみ、耳をしっかり立てて集中力を示しています。牝馬にしては太い尾を自然に垂らして平常心を伝えています。

      
     背中と腹下が短めのマイラー体形。この先に控えるオークスの2400メートルでは体形的な限界を乗り越える精神力が問われますが、桜花賞の舞台に注文は付きません。春の柔らかい陽光がヴィーナス像のように麗しいボディーラインを引き立て、丸みを帯びたトモの筋肉を浮き立たせています。冬毛の抜け切った鹿毛を輝かせています。新時代の幕開けを告げるクラシック第1弾は「麗光」に包まれながらゲートインを迎えます。(NHK解説者)

      
     ◆鈴木 康弘(すずき・やすひろ)1944年(昭19)4月19日生まれ、東京都出身の74歳。早大卒。69年、父・鈴木勝太郎厩舎で調教助手。70~72年、英国に厩舎留学。76年に調教師免許取得、東京競馬場で開業。94~04年に日本調教師会会長を務めた。JRA通算795勝、重賞はダイナフェアリー、ユキノサンライズ、ペインテドブラックなど27勝。

    【桜花賞】アレグリア95点 まさに「太成」全て野太い男勝りの馬体

     
     グランアレグリアを漢字二文字で表すなら…。

     その立ち姿が示すのは「太成」。牡馬だと勘違いしてしまいそうな体つきです。分厚い胸、立派な首、強じんなトモ、大きな腹袋、太い尾…。全てが野太い。女傑と呼ぶにふさわしい男勝りの馬体。昨年の朝日杯FS時も牡馬勢より牡馬らしい体でした。それから3カ月半、女傑はさらにたくましくなった。筋肉量が増えています。特に臀部(でんぶ)。歴戦の古馬のように厚みを増しています。臀部はトモ全体をパワフルに動かす原動力。トモのパワーを受ける飛節も立派。男勝りな部位がバランス良く滑らかにリンクしています。

      
     立ち姿が詰まり気味に映るのは、顎を引いて後肢を前踏みしている(前方へ踏み込み過ぎている)からです。立たせるタイミングの問題なので気にする必要はない。悠然とハミを取り、静かなる気品を漂わせるたたずまいです。その一方で耳は前方へ力強く立てている。静の中の動。落ち着きの中に闘志を感じさせます。

      
     キ甲(首と背の間の突起部分)はまだ抜け切っていませんが、筋肉のボリュームは増している。体重もデビュー戦の458キロから2戦目(サウジアラビアロイヤルC)が476キロ、3戦目(朝日杯FS)が482キロ。一戦ごとに増加しています。今回も筋肉量の分だけ増えているかもしれません。

      
     ダノンファンタジーがしなやかな曲線美を持つミロのヴィーナス像なら、こちらはミケランジェロの筋肉むき出しの彫像。競馬の新時代にふさわしいのは「麗光」か「太成」か。14世紀の南北朝時代には元弘と正慶、弘和と永徳、同時期に2つの元号が並立していました。桜花賞も東西2強対決です。

    【桜花賞】シェーン90点 「未来」成長途上もトモの筋肉しなやか

     
     シェーングランツには「未来」がふさわしいでしょう。半姉ソウルスターリングの桜花賞時と比べて心身共に幼い。立ち姿を見れば、尾の付け根を上げて、トモを落としています。落ち着きがない。馬体を見ればキ甲が抜けていない。姉とは完成度で隔たりがあります。それでも、推進力の源泉となるトモの筋肉は姉以上に柔軟でしなやかに映る。父がフランケルからディープインパクトに代わった影響でしょう。470~480キロ前後の体重はこの時期の姉とほぼ一緒ですが、こちらの方が腹周りにゆとりがある。牝馬にとって、このふっくらさはとても大切な要素です。

      
     姉は各パーツが完璧に収まったジグソーパズルみたいなバランスの整った姿でした。妹は未完のパズル。整っていない分だけ姉以上の伸びしろを感じます。昨年の阪神JF時に比べて毛ヅヤは見違えるほど良くなりました。キ甲が抜けて完成されてくるのは次のオークスか。未完の大器に期待を込めての「未来」です

    【桜花賞】クロノジェネシス80点 キ甲が発達、奇麗に抜けた首

     完成度の高さでは世代屈指。キ甲が非常に発達し、首も奇麗に抜けています。飛節も体の割に大きくて締まっている。ただ、トモの筋肉量が少ない。腹周りにしても巻き上がっていた昨年の阪神JFほどではないが、もう少しボリュームが欲しい。




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    ホープフルS予想|2018年|馬体診断(スポニチ)まとめ

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    ヤフーニュースより
    【ホープフルS】サートゥル95点!2歳で名君の風格

    2歳王者の耳はロバの耳!?鈴木康弘元調教師(74)がG1有力候補の馬体を診断する「達眼」。平成の2歳G1を締めくくる「第35回ホープフルS」(28日、中山)ではサートゥルナーリア、アドマイヤジャスタにそれぞれ最高点を付けた。達眼が両馬から捉えたのは大きな耳を持った王の輝きと、王も魅了した名馬の美しさ。世界の民話、民謡を例に挙げながら有力馬の立ち姿を解説する。  

    ある国にわがままで乱暴な王様がいました。王の悪口を言おうものならたちまち処罰されてしまうので、家来たちは王様のご機嫌を取るイエスマンばかり。そんな王様には秘密がありました。耳がロバのように大きくて毛むくじゃらだったのです。王の髪を切った際に秘密を知ってしまった理容師は固く口止めされますが、我慢できません。人里離れた森に穴を掘り、その穴の中へ向かって叫びます。「王様の耳はロバの耳!」。やがて、そこから生えてきた葦(あし)が風にそよぐたびに理容師のせりふをささやくようになり、王様の秘密は国中に広まって…。  

    イソップ物語などで有名になった民話「王様の耳はロバの耳」。サートゥルナーリアの立ち姿を初めて目にした私も、思わず理容師と同じ言葉を口にしました。「ロバの耳」。耳をしっかり立てている分だけ、よけい大きさが目立つ。デカい耳は名馬の相とも言われますが、その主張に説得力はありません。馬は音に敏感。集音力の高い耳なら、必要以上に音を拾ってしまう。音が聞こえる方向へ気を取られたり、イレ込んだりしやすい。物事にはすべからく適正サイズというものがある。馬相学からも好ましくありません。  

    だが、耳を除けば…。全てが完璧なつくりです。弾力性に満ちた上質な筋肉。深いトモ(後肢)とそのパワーを推進力に変える飛節、膝も引き締まって絶妙な角度です。背中が短く映るほどキ甲(首と背中の間の膨らみ)が後ろにもせり出しています。各部位が滑らかにリンクしているため全体にとても余裕を感じる。ヒ腹に十分な張りがありながら肋(あばら)がパラッと見える仕上がりです。名牝シーザリオの子。デビュー2戦とも楽勝。そんな血統と成績を知らなくても、ひと目で走ると分かる馬体です。  

    2歳にして立ち姿には王の風格があります。目を輝かせ、鼻の穴をしっかり開きながら、大地を力強く踏みしめています。にもかかわらず、ハミはゆったり取っている。気迫と余裕が共存する、2歳馬ではあり得ないたたずまい。太い尾が前方から吹く木枯らしに心地よくなびいています。森の葦が風にそよぎながら理容師のせりふをささやくように…。  

    「わしの耳のことは知れ渡ってしまったので隠しても仕方あるまい。ロバの耳を持っていても立派な王になってみせよう」。王様は秘密を口にした理容師を許し、改心して名君になったとか。サートゥルナーリアもロバの耳を持ったままターフの王になれる逸材です

    【ホープフルS】ジャスタ95点!赤馬ほうふつ優駿の気品

    アドマイヤジャスタの馬体を見ながら、赤馬の姿を想像してみました。北海道ノーザンファームで生まれたこの赤茶色のサラブレッドも絵画から抜け出したように美しい。首差しが奇麗に抜けて、背中からトモへ流麗なラインを描いています。パワーよりも切れを感じさせる体つきです。スラリと胴長の鹿毛。マイルから2000メートルで実績を残してきましたが、さらに距離が延びても対応できる体形です。


     2歳馬だけにキ甲やトモの筋肉、腹袋は成長途上ですが、立ち姿には赤馬の像のような気品が漂っている。程よい力でハミをかみながら太い尾を自然に垂らし、バランス良く四肢を地に着けています。賢そうな小顔、聡明(そうめい)な目、竹を割ったような耳…。貴公子然としたたたずまいです。とてもよく手入れされたタテガミはスタッフの心尽くしの表れ。赤馬に大城師番が注いだような愛情を感じずにはいられません。


     元の飼い主を背にした途端、美しい肢体を伸ばした赤馬。「この赤馬は師番と不離一体の名馬で、何者もこれを私することは不可能である」。尚貞王は人馬の絆に感動し、赤馬を師番に返します。♪いらさにしゃよ(何とうれしいことか)、今日ぬ日…。八重山民謡の名曲「赤馬節」は愛馬を連れて石垣島に帰る師番の喜びを歌い上げたものだそうです。アドマイヤジャスタ陣営にも快哉を叫ぶ日が来るでしょう。名馬の相を伝える体つきです

    【ホープフルS】デイジー90点“泥棒の名人”ばり立派な肩甲骨

     立派な身なりの紳士が老夫婦で営む農家を訪ねました。「あなた方にお子さんはいないのですか?」。紳士が聞くと、農家の亭主は「かつて、せがれがいたが、家を飛び出したっきりで音沙汰もない」と答えました。「その息子さんの顔は覚えてますか?」と再び問うと、亭主は「覚えてないが、ほくろのある大きな肩が目印だ」と言います。「その息子さんの肩はこんなですか?」。紳士がシャツを脱ぐと、亭主は「たまげた!俺のせがれか!?」と肩を見入りました。紳士は泥棒の名人でしたが、再会した両親の説得で領主に自首します。「わしが所有する大型馬を厩舎から盗んできたら許してやろう」。紳士は領主の馬を大きな肩で軽々と担いで無罪放免になったそうです。

     グリム童話にも登場する民話「泥棒の名人」を思い出したのはニシノデイジーの大きな肩に触れたからです。「僕の目印です」と見る者に訴えかけてくるような立派な肩甲骨。筋肉量も豊富で、前肢の要になっています。肩ほどではないが、トモにもいい筋肉がついている。首や尾も幼い顔つきとアンバランスに映るほど太くてたくましい。前肢のつなぎは緩いが、脚の腱が浮き上がっているのでトラブルの心配もないでしょう。あとは腹周りにもっと幅が出てくれば、「泥棒の名人」にも見劣らない立派な身なりの紳士になります。

    【ホープフルS】ドーン80点 トモの筋肉まるで“鬼”

     筋骨隆々の鬼に鉄入りの餅を食わせて退治する、沖縄本島の民話「鬼餅(うにむーちー)」。ブレイキングドーンの筋肉も凄い。肩、トモの筋肉量は今回チェックした馬体の中で一番です。気負って四肢に力を入れすぎてますが、体の張りは鉄入りの餅を詰め込んだようにたくましい。




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    有馬記念予想|2018年|馬体診断(スポニチ)まとめ

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    ヤフーニュースより
    【有馬記念】レイデオロ100点!威風堂々とした立ち姿

    ボディーチェックでグランプリを当てて、年末年始は世界遺産巡りだ。鈴木康弘元調教師(74)がG1有力候補の馬体を診断する「達眼」。

    第63回有馬記念(23日、中山)ではレイデオロに唯一満点をつけた。達眼が捉えたのはピーク知らずの馬体の進化。

    有力馬の立ち姿をピレネー山脈など世界遺産になぞらえながら解説する。  

    最高峰まで登り切ったつもりでも周囲を見渡せば、もっと高いピーク(山頂)がそびえている。スペインとフランスとの国境沿いに連なるピレネー山脈。その中央部には3000メートル級の高山が10峰以上散在しています。世界遺産のペルデュ山(3352メートル)よりも高いのがポセッツ峰(標高3369メートル)、スペイン語でピコ・デ・アネトと称されるアネト山(標高3404メートル)…。  

    「黄金の王」とスペイン語で命名されたレイデオロも天皇賞・秋がピークだと思っていました。頭から尾まで馬体の全てが完璧だった。これ以上は望めない。ピークに到達した後には下り坂が待っていると踏んでいました。ところが、盾の頂上決戦の先にもなお上り坂が続き、もっと高いピークがそびえていました。  

    トモ(後肢)や肩に豊富な筋肉量を保ちながら、その筋繊維が浮き立つほど質を高めている。名山のように各部位の隅々にまで力強い張りをたたえ、エネルギーに満ちた体つき。腹周りだけが少し締まりましたが、480キロ前後の馬体重以上に大きく見せています。峰のように突出したキ甲(首と背中の間の膨らみ)と岩のような分厚いトモ。馬体の要となる2つの重要部位が際立っているからです。  

    立ち姿にも名山の風格が増してきました。精かんな顔立ち。目、耳、鼻が真正面の一点に向いて集中心を示しながら、ハミの取り方には余裕がある。タフな四肢が力みひとつなく大地をつかんでいる。太い尾の流し方も自然体。威風堂々たるたたずまいです。  

    心身共に反動のかけらさえ見られないのは天皇賞後の充電が成功したからです。ピレネー山脈の麓には世界有数の温泉が点在していますが、その中でも治癒力に優れたルルドの泉にでも漬かってきたのか。ともあれ、ピレネーのさらなる高みへ登り続ける勢いです。  

    有馬記念でG1連覇を飾れば、今春のドバイに続き来年も世界を目指すのでしょう。スペイン語の「黄金の王」はピレネー山脈のように国境をまたいでフランスの凱旋門賞か。あるいは、世界で最も峻厳(しゅんげん)な英チャンピオンSか。ピーク知らずの最強牡馬です。

    【有馬記念】スワロー95点 荒々しかった精神状態安定

     世界遺産に登録されているベトナム北東部のハロン湾は水彩画から抜け出してきたような美しく穏やな内海で知られています。ベトナム語でハロンとは「竜が降り立つ」(ハ=降りる、ロン=竜)の意味。湾内に点在する大小2000近くの岩は天空から降り立った竜が吐き出した宝玉だと言い伝えられています。海底が隆起してできたカルスト台地がその竜の岩とともに荒波や暴風雨に削られて静かな湾になったそうです。竜のたけだけしい姿から内海の穏やかな姿に変わったミッキースワローを想起させる世界遺産です。  

     昨年の菊花賞、今春の大阪杯時の馬体写真と今秋の写真を比べてみました。にらみつけるような目や威嚇するように絞った耳は穏やかに正面を向いている。相変わらず鼻をとがらせているものの、不機嫌そうに半開きにしていた口はしっかりハミをかんでいます。担当スタッフが押さえ込もうとして短く握っていた引き手には遊びが生じ、菊沢調教師の弓なりの引き手に素直に従っている。ここまではジャパンC時にも見せていたしぐさなのですが、今回は尾の下ろし方まで穏やかになった。馬の精神状態は尾に端的に表れます。大阪杯までは反り返っていた尾がJC時には少し高い形状になり、今回は自然に下へ垂らしている。  

     尾ばかりか、全身にゆとりが生じてきました。力むことなく四肢を大地につけているため、とても柔らかく映る。冬場にしては毛ヅヤも良好。トモにも素晴らしい筋肉をつけています。消耗が見られない肉体以上に強調したいのが著しい気性の成長。ハロン湾のたけだけしい竜は穏やか内海を渡る燕(スワロー)に変貌しました。

    【有馬記念】ブラスト90点 若々しい3歳馬、あふれる躍動感

     世界遺産で知られるフランス南西部、ヴェゼール渓谷の洞窟には600頭もの動物を描いた壁画があります。鹿、野牛、ヤギ、羊、そして、馬…。2万年前、クロマニョン人が赤土や木炭で作った顔料を用い、躍動感あふれる彩色画を洞窟の側面と天井に描きました。ひょっとすると、ブラストワンピースの遠い祖先かも…。そんな荒唐無稽な錯覚を起こすほど、この3歳牡馬は若馬らしい躍動感に満ちています。  

     発達した肩と首。クロマニョン人が防寒用に着込んだ厚手の樹皮を全身にまとったような筋肉の隆起です。その盛り上がった前肢に体重を乗せながら、しっかりとハミをくわえています。りりしい顔立ち、古馬勢とは違う若馬らしい目の輝き。いまにも歩き出しそうな立ち姿です。  

     筋肉質で背と腹下が短いマイラー体形。菊花賞の3000メートルを走るには筋肉が立派すぎました。2500メートルでも少し長い気がしますが、小回りコースならごまかしが利くでしょう。肢巻きを着けた前肢の膝下に白い湿布。菊花賞時も同様でした。脚元の予防なので心配ないでしょう。  何より素晴らしいのが、クロマニョン人が壁画に描いた馬のような躍動感。ヴェゼール渓谷の洞窟は保存のため非公開となっていますが、その末裔(まつえい)?の姿は今週末、中山で公開されます。

    【有馬記念】カッチャン85点 ボリュームある男勝りの肉体

     リトアニアの世界遺産「クルシュー砂州」は男勝りの屈強な肉体を持つ女傑ネリンガの手で作られたとの神話が残っています。バルト海の漁師を襲う竜を埋めるために運んできた砂がクルシューの砂浜になったとか。

     モズカッチャンも男勝りの馬体の持ち主です。トモや肩に付いた分厚い筋肉。女馬とは思えないボリュームです。冬毛が伸びているのが牡馬より早く冬支度に入る牝馬の証。キ甲の発達により凹背(おうはい=へこんだ背中)も目立っていますが、これまで通り問題にはならないでしょう。前走・エリザベス女王杯時にはきつかった目つきは穏やかになっている。精神状態が安定しているからです。竜を退治したネリンガのように牡馬勢を負かすか。有馬の女傑と呼ぶにふさわしい立ち姿です。




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    朝日杯FS予想|2018年|馬体診断(スポニチ)まとめ

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    ヤフーニュースより
    【朝日杯FS】アレグリア100点!バランス抜群「傑」

     2歳世代の頂点に立つのは女傑の「傑」か、偉丈夫の「偉」か。雌雄を決する時が来た。鈴木康弘元調教師(74)がG1有力候補の馬体を診断する「達眼」。第70回朝日杯FS(16日、阪神)ではサウジアラビアRCを圧勝した牝馬グランアレグリアと、重賞2連勝中の牡馬ファンタジストに満点を付けた。達眼が有力馬の立ち姿を漢字一字になぞらえながら解説する。 

     その年の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」(日本漢字能力検定協会主催)が、漢字の日にあたるあす12日、京都の清水寺で発表されます。弾道ミサイルが北海道沖に落下するなど北朝鮮情勢が緊迫化した昨年は「北」。西日本豪雨や北海道胆振東部地震など災害が続いた今年は04年に続いて「災」か。スポーツ界は暴力、パワハラに揺れた一年でした。スポニチで猛威を振るう競馬予測人工知能(AI)は「暴」と予測しています。 

     今年の“最強2歳馬”の呼び声高いグランアレグリアを漢字一字で表すなら…。その立ち姿が示すのは「静」。穏やかな目と耳をカメラマンに向けながら、悠然とハミを取っています。2歳牝馬とは思えない落ち着き。静かなる気品を漂わせるたたずまいです。その一方で、四肢は大地を力強くつかんでいる。指示があれば即座に動きだせる、「動」をイメージさせる立ち方です。
     
     いわば、「静の中の動」。舞踊や能、武道の境地にも通じる姿勢です。 体つきは男勝り。クレジットなしの馬体写真を見れば、牡馬だと勘違いします。たくましい腹袋と首差し、分厚いうえにしなやかなトモの筋肉、トモのパワーを受ける飛節も強靱(きょうじん)。男勝りな部位がバランス良く滑らかにリンクしています。藤沢和調教師が阪神JFでなく朝日杯FSを選んだのもうなずける。

     ライバル候補の牡馬勢よりも牡馬らしい体です。傑出、女傑…他に抜きんでて優れている様を意味する「傑」がグランアレグリアに最もふさわしい。 

     その女傑ぶりを人に例えれば、まず思い浮かぶのが「ミスター・女子プロレス」の異名を持つ神取忍の肉体。あるいは、政権を舌鋒(ぜっぽう)鋭くぶった切る「平成の女傑」田中真紀子さん。歴史上の女丈夫なら「尼将軍」と呼ばれた北条政子、昨年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の井伊直虎もこの女傑馬をイメージさせます。 

     直虎を窮地に追いやった今川家の家臣みたいに難癖をつけるなら、後肢の蹄の形状が不ぞろい。左側が右側に比べて立ち気味です。ただ、負重が大きい前肢の蹄は寝ているので問題ないでしょう。キ甲(首と背の間の突起部分)はまだ抜けていません。成長途上。来年、つぼみが花開くように抜けていくのでしょう。 

     つぼみの段階でも「傑」を印象づける2歳牝馬。末は博士か大臣か、あるいは日本競馬を背負って立つ名牝か。来年の漢字の日にはその姿をひと世代上のアーモンドアイと共に「超」の一字で表しているかもしれません。

    【朝日杯FS】ファンタジスト100点!筋骨隆々の「偉」

     女傑に対抗できる偉丈夫がいるとすれば、ファンタジストでしょう。せり上がったキ甲は完成度の高さを示しています。こちらは馬体写真だけ見れば、3歳馬だと勘違いするかもしれません。キ甲の発達に合わせて首差しもダイナミックに抜けている。

     肩、トモの筋肉量も豊富。強固な飛節がトモのパワーを推進力に変えています。 筋骨隆々とした堂々たる偉丈夫。人間でいえば、神取忍にTKO勝ちした「ミスタープロレス」天龍源一郎。田中真紀子さんも一目置く「前川の乱」の前川喜平氏(天下り斡旋問題で辞任した文部科学官僚)。歴史上の偉丈夫なら、北条政子が慕った夫・源頼朝、「おんな城主」井伊直虎を強弓で守った筋骨隆々の僧侶、傑山宗俊がふさわしいか。 

     そんな偉丈夫の体の根幹になっているのが立派なキ甲と大きな筋肉。ファンタジストに漢字一字を当てるなら、「偉」。大きくて立派、優れているという意味です。

     馬体重を見ると、新馬戦448キロ→小倉2歳S464キロ→京王杯2歳S474キロと、一戦ごとに増えています。キャリアを重ねる中でたくましく成長した偉丈夫。脚元も丈夫です。腱がしっかり浮き出て、球節にも締まりがある。後肢の踏み込みが強いせいか、両後肢の球節後方にクモズレ(擦過傷)らしき跡が見られますが、何ら問題ないでしょう。唯一の欠点といえば、前肢のやや長すぎるつなぎ。長いつなぎは繋靭帯(けいじんたい)に負担がかかりやすいのですが、この馬は体が軟らかいので大丈夫でしょう。 

     立ち姿も気負いがなくて好感を持てます。目、耳、鼻をカメラマンに向け、尾を自然に垂らしながら、ハミを程よい強さでかんでいます。ロードカナロア産駒らしい背と腹下が短い短距離型の骨格。そんな胴の詰まった体形でも柔軟性と気性によって距離の融通は利きます。同産駒のアーモンドアイがオークス、ジャパンCを完勝したように…。ファンタジストも筋肉の軟らかさと、力みのない立ち姿から1Fの距離延長に対応できるでしょう。女傑グランアレグリアと一騎打ちに持ち込める。

    【朝日杯FS】マーズ90点 鮮明な首の筋肉に驚く「達」

     アドマイヤマーズの特徴は首に浮き立つ繊細な筋肉。これほど鮮明に首の筋肉を見せる2歳馬はめったにいません。首のつくりはレースに影響します。ゴール前でバテかけた時、首をぐっと沈めて踏ん張る。その時にものをいうのが首の筋肉です。何よりも首の発達が際立っているので漢字一字で表せば「達」。成し遂げる、道が通じるの意味を持っています。 

     肩、トモには豊富な筋肉がバランス良くついている。G1獲りを成し遂げても不思議のない体つきです。背と腹はファンタジストよりも短い。短距離色の濃い体形。牡馬にしては腹袋が頼りない。その代わり、毛ヅヤは上々です。 

     立ち姿からは勝ち気な気性がうかがえます。鋭い目つき、力を入れた耳、とがらせた鼻、頭を高く起こしながら四肢に力を入れている。陰部まで少し出しています。そんな気性や体形とあって中距離は微妙ですが、マイルなら問題ありません。

    【朝日杯FS】スコール80点 名馬思い起こさせる「美」

     ケイデンスコールは背中からトモにかけてのラインがとても美しい。イスラボニータやソウルスターリングを思い起こさせる流麗なシルエット。
     
     こういう輪郭にはバランスの取れた筋肉が付きます。現状では発達した肩に比べてトモの筋肉量が物足りませんが、来年になればトモの張りも増してくるでしょう。少し大げさに言えば、輪郭に表れた名馬の相です。 耳を左右に開いて顎を出しているように集中力に欠ける立ち姿。気性は幼い。右後肢の球節の毛を刈っているのはクモズレの治療のためか。ともあれ、「美」を強調したい馬体です




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    阪神JF予想|2018年|馬体診断(スポニチ)まとめ

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    ヤフーニュースより
    【阪神JF】“非凡な大器”シェーン90点!しなやかさ魅せる

     姉を超える未完の女優か、それとも、美貌の女優か。鈴木康弘元調教師(74)がG1有力候補の馬体を診断する「達眼」。第70回阪神JF(9日、阪神)ではシェーングランツとダノンファンタジーを1位指名した。一昨年の2歳女王ソウルスターリングと比較した達眼に映ったものとは…。その立ち姿を女優になぞらえながら解説する。  
     
     昭和の時代から姉妹そろってヒロインを務める女優が世代ごとに登場しました。私のような戦中生まれ世代なら、倍賞千恵子&美津子。少し下って団塊の世代(40年代後半)では音無美紀子&真喜子。断層の世代(50年代)は真野響子&あずさ。新人類世代(60年代前半〜70年代初め)なら石田ゆり子&ひかり。後述する舞台女優の井藤湊香&霧矢大夢。最近のゆとり世代(87年以降)では広瀬アリス&すずが今最も旬な女優だとか。ともあれ、うり二つの姉妹もいれば、似て非なる姉妹もいます。  
     
     ソウルスターリング&シェーングランツ姉妹は果たして似ているのか。姉が2年前の阪神JFで優勝した時の写真と比べてみました。470〜480キロ前後の体重はほぼ同じ。どちらも青鹿毛の被毛が黒光りしています。姉の阪神JF時同様、具合がすこぶるいい証拠。体形は全然似ていません。姉よりも背中と腹が短い。姉はフランケル産駒ですが、こちらはディープインパクトに父親が替わったため短背短腹の体形になったのです。  

     馬体のラインはもっと違います。姉は2歳暮れの時点で名女優のような気品を漂わせるバランスの整った姿でした。全ての部位が大きさ、角度とも過不足なく滑らかにリンクした機能美あふれる骨格。各パーツが完璧に収まったジグソーパズルみたいなつくりでした。対照的に妹の体つきは粗削り。姉のこの時期と比べてキ甲(首と背の間のふくらみ)が抜けていない。飛節の角度は浅めなのに、膝は妙に大きい。尾は体格と不釣り合いなほど太い。各パーツが収まりきらない未完成のパズルです。  

     ところが、推進力の源泉となるトモ(後肢)の筋肉は姉以上に柔軟でしなやかに映る。父ディープインパクトの影響でしょう。そこだけ自己主張するように異彩を放っている。非凡な才能を示すトモが他の部位と整合していないため粗削りに映りますが、整っていない分だけ姉以上の伸びしろを感じるのです。  劇団四季で活躍した井藤湊香の妹で、宝塚の元トップスター・霧矢大夢は名作ミュージカル「マイ・フェア・レディ」のヒロインを務めました。ロンドン下町の花売り娘が見違えるように麗しい貴婦人へ変ぼうする成長物語。姉と共にG1のヒロインを任されたシェーングランツも完成した時にはどれほど洗練された名牝に変わっているか。平成最後の2歳戦線に出現した未完の名女優です。(NHK解説者)

    【阪神JF】“魅惑の美肌”ファンタジー90点!薄い皮膚は名馬 

     姉妹のように血がつながっていなくても、よく似た雰囲気の女優がいます。中山美穂&伊東美咲、松下奈緒&相沢紗世。最近の女優はあまり知りませんが、長澤まさみ&鈴木ちなみ、井上和香&野沢和香も似ているらしい。他人の空似というやつです。一昨年の2歳女王ソウルスターリングに似た雰囲気の出走馬を探してみると…。妹のシェーングランツよりも、血のつながりのないダノンファンタジーのほうが類似点が多い。他馬の空似とでも言えばいいのでしょうか。 

     毛色こそ異なりますが、両馬に共通するのは体の美しい輪郭です。写実主義の巨匠フェルメールの絵画を思わせる造形美。滑らかに流れるようなラインを描いている。背中からトモにかけての流麗な曲線。トモのパワーを受ける飛節は大きさも角度も絶妙です。前肢に目を向けると、奇麗に抜けた首差し、滑らかに傾斜した肩。背中と腹下が短めのマイラー体形ですが、“マイルの美丈夫”イスラボニータにも通じる端正な肢体。ただし、この名画は紫外線を受けたように色落ちしています。 

     真冬みたいに全身を冬毛に覆われて、色あせた鹿毛。牝馬は牡馬よりも早く冬支度に入るため冬毛が伸びるのも早い。今回の出走馬ではビーチサンバ、ベルスール、ウインゼノビアも体の一部に冬毛をのぞかせていますが、初冬にここまで伸びるのは珍しい。季節の変化に敏感すぎる極薄の皮膚なのか。「厚い皮膚に名馬なし」といいます。皮膚が分厚い馬をロバに例える人もいる。馬の皮膚は薄い方がいい。スムーズな新陳代謝を可能にし、周囲の状況を機敏に受け入れられるからです。「肌は環境に直接触れるアンテナの一つ」。

     現在放送中のNKK朝ドラ「まんぷく」のヒロイン役、安藤サクラと共に自然派スキンケアブランドのイメージキャラクターを務める姉の安藤桃子さん(映画監督)はこんなコメントをしています。 

     他馬の空似か。2歳女王に輝いたソウルスターリングを妹以上に想起させるダノンファンタジー。造形美の名女優です。

    【阪神JF】ビーチサンバ85点 将来ブレークしそうな馬体

     
     ブレーク確実な女優といえば、NHKの朝ドラ「あまちゃん」「マッサン」の優希美青、「あさが来た」の清原果耶…。TVドラマはあまり見ないのでどれも人づてに聞いた話ですが、女優、タレントとして活躍する平姉妹の妹、祐奈を挙げる向きもあるとか。 
     
     ビーチサンバも将来ブレークしそうな馬体の持ち主。長いキ甲が特長です。まだ山のように突き出ていないが、こういう裾野が広いキ甲は成長に伴って大きく抜けてくる。顎を伸ばしながらカメラマンに白眼を向けて立っています。気性はまだ幼い。首にボリュームがある半面、2歳時のステルヴィオのように押しトモ(角度の浅いトモ)が目立っています。3歳秋にマイルSCを制した同馬みたいに筋肉のボリュームが増えればトモの浅さも目立たなくなる。トモも成長待ちです。クイーンC勝ちライラプスの半妹という血統が開花すれば…。
    平姉妹の妹、祐奈のようにブレーク確実です。

    【阪神JF】クロノジェネシス85点 キ甲が最も発達している

      女優にとって人気と勢いのバロメーターはCMの出演回数と言われます。今年上半期で出演数の多かった女優は広瀬すず(資生堂など13社)、有村架純(伊藤園など12社)、綾瀬はるか、川栄李奈(11社)…。競走馬にとって人気のバロメーターがグランプリのファン投票数なら、勢いのバロメーターはキ甲です。体の成長とともに登り竜のように高く抜けてくる。 

     阪神JFのメンバーでキ甲が最も発達しているのはクロノジェネシス。たくましい肩の筋肉に比べて、トモの筋肉量が少ない。ヒ腹の薄いつくりとはいえ、腹が巻き上がり過ぎ。欠点はいくつかありますが、キ甲だけは突出しています。 立ち方は紫苑Sを勝った半姉ノームコアに似ている。リングハミを穏やかに取って、力みなく四肢を大地につけています。芦毛なのに母名から「クロノ」と付けられた2歳牝馬。デビュー3連勝でG1ウイナーに輝けば…。女優、モデルとして姉・広瀬アリスと共に人気沸騰の広瀬すずになります。




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