菊花賞予想|2018年|馬体診断(スポニチ)まとめ

batais


ヤフーニュースより

【菊花賞】ジェネラーレウーノ100点 まさにステイヤーの見本

 キタサンブラックから最強ステイヤーのたすきを受け継ぐのは…。鈴木康弘元調教師(74)がG1有力候補の馬体を診断する「達眼」。第79回菊花賞(21日、京都)ではジェネラーレウーノを1位指名した。達眼が捉えたのは、戦後日本を代表するマラソンランナー・君原健二氏ともダブって映る筋肉と首の姿勢。皐月賞3着後はダービー大敗、秋初戦のセントライト記念1着。キタサンブラックと同じ蹄跡で菊の大輪をつかむ勢いだ。


  ジェネラーレウーノとブラストワンピース。今菊花賞で人気を集める東の両雄ですが、その体形は対照的です。ワンピースが陸上の短距離ランナーを思わせる筋肉質の馬体なら、ウーノは無駄な肉をそぎ落としたマラソンランナー。ちょうど50年前のメキシコ五輪(68年)で日本人初の銀メダルに輝いた君原健二氏を思い起こします。首を鶴のように曲げながら加速するウーノの走法は、首を傾けた君原走法のように個性的。「あの走法は苦しくなったときのあがき」と本人は語っていたそうですが、ウーノの鶴首は気迫を示すしぐさ。首を曲げながら長距離馬らしい体を伸縮させ、君原氏のようなしぶとく粘り強い走りを見せてくれる。


  背中も胴も長いステイヤーの見本のような体形。総じて短距離ランナーは瞬発系の速筋と呼ばれる厚い筋肉が発達するためマッチョなボディーになる。一方長距離ランナーは遅筋という持久力のある薄い筋肉を付けるためスリムなボディー。今年の菊花賞有力馬ではグロンディオーズ、メイショウテッコン、タイムフライヤーも長距離型の体形ですが、ウーノが最もステイヤーらしい薄くて上質な筋肉を付けています。


  長距離馬らしい穏やかな表情にも好感が持てる。顔つきはシャープではないが、耳にも尾にも力みなし。3000メートルを乗り切るのにちょうどいい精神状態でしょう。皐月賞3着からダービー大敗、セントライト記念快勝を弾みに菊の大輪を咲かせたキタサンブラックと同じ臨戦過程ですが、悠然とした立ち姿もダブって映ります。どちらも一瞬のスピードがない代わりに、主導権を獲って平均ペースで押し切るスタミナ型。キタサンブラックのような首と脚が長い「キリン体形」ではありませんが、発達したキコウ(首と背中の間のふくらみ)も似ている。ダービー時よりも腹袋にボリュームが増したのはひと夏越しての成長力です。四肢を見れば、腱がしっかり浮き出ていて、とても丈夫。加減せずに調教を積める。タフな脚部もキタサンと同じです。


  君原健二氏は自著にこんな名言を残しています。「人生はよくマラソンに例えられるが、私はむしろ、人生は駅伝であると思う。前を走った者から、たすきを受け継ぎ、後に走る者につなぐ…」。馬名通り世代1番(ウーノ)の長距離資質を備える3歳馬がキタサンブラックから受け継ぐのは最強ステイヤーのたすきか。君原氏がメキシコ五輪のゴールを駆け抜けたのは50年前の日本時間10月21日、今菊花賞の当日です。 (NHK解説者)


  ○…関東馬ジェネラーレウーノは前走・セントライト記念で2番手から早めに抜け出し、1月京成杯に続く重賞2勝目。2走前のダービー16着から巻き返しに成功した。矢野師は「ダービーは先行争いをした皐月賞(3着)の影響が出ただけ。控えても競馬はできる馬だし、能力を見せてくれた」と評価。先週末の13日に早めに栗東へ移動。「スタミナはあるし、この馬の力を出せれば楽しみ」と手応えを得ている。


【菊花賞】エポカドーロ95点 骨格を闘争心でカバーできるか

 血統は体形を超えられるか。ブラストワンピースが抱えるテーマはエポカドーロにもそのまま当てはまります。背中も腹下も短いマイラー体形。かつて私の義兄、増沢末夫の厩舎で短距離重賞を連勝したダイワパッション(母)の影響でしょうか。ダービー時よりも腹周りに厚みが増し、首から肩にかけてたくましくなってきた。全体に実が入ってきたような体つき。3歳秋を迎えて成長しているのは間違いないのですが、マイラーを思わせる胴の詰まった骨格は時を経ても変わりようがないのです。


  だが、立ち姿は変わってきた。皐月賞、ダービー時には穏やかに垂らしていた尾を上げています。父オルフェーヴルの激しい気性が体の成長と共にもたげてきたように映ります。並の馬とはちょっとズレた気性。一度へソを曲げてしまうと修正が利きませんが、前向きになれば信じられないような闘争心とパワーを発揮します。ノーザンテーストやサンデーサイレンスの気性もズレていました。エポカドーロがマイラー体形を乗り越えられるとすれば…。血統通りの激しい気性を闘争心に転化できた時です。

【菊花賞】ブラストワンピース95点 屈強のマイラ―体型

血統は体形を乗り越えるのか。菊花賞でブラストワンピースに課された宿題です。ケタ違いの筋肉量。全身に筋肉の鎧(よろい)をまとったようなボリュームです。野太い首、はち切れそうな肩とトモ。キングカメハメハ(母の父)の特徴をストレートに体現している。ワンピースというよりもノースリーブとハーフパンツの筋トレ用ツーピースのほうが似合っています。アスリートに例えるなら、前回の東京五輪(64年)陸上100メートルで金メダルに輝いた“弾丸”ボブ・ヘイズ氏の隆々たる筋肉。無条件に満点の馬体です。長距離G1でなければ…。屈強のマイラーを思わせる体形。3000メートルを走るには筋肉が立派すぎるのです。


  血統は長距離仕様のハービンジャー産駒。レースに集中しすぎず、遊びがある子が多い。だから体力の消耗を防げる。ゆったりとレースに向かえる精神力を備えた産駒もいる。ブラストツーピース、いや、ワンピースがそうです。立ち姿には一切の気負いがない。ゆとりに満ちたたたずまいです。


  ダービー時には未成熟だったキコウもだいぶ抜けてきました。3歳夏を越しての成長力です。古馬になればもっとキコウが抜けて完成されるでしょう。四肢に着けた肢巻きもダービーと同じ。膝の周辺には湿布の痕がのぞいていますが、予防のためでしょう。


  短距離型の体形に宿る長距離の血統。血統は体形を乗り越えるのか。正解は神のみぞ知る…。


  〇…新潟記念で古馬をノーステッキで撃破したブラストワンピース。主戦・池添を背にした1週前追いは僚馬を5馬身突き放すパワフルな動き。大竹師は「ダービーの頃よりも落ち着きが出てきた。馬体重は1週前追いを終えて530キロ台になりそう。予定通り」と順調をアピール。「池添騎手も緩さが解消したと言ってた。夏を越えて良くなっている」と愛馬の成長に目を細めた。ダービー5着以外負けなしの大器。余裕を持ったローテーションでラスト1冠獲りを狙う。


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