オークス予想|2017年|馬体診断(スポニチ)まとめ

ヤフーニュースより

【オークス】ソウルスターリング100点!非の打ちどころなし

走る名画だ。鈴木康弘元調教師がG1出走馬の馬体を診断する「達眼」。第78回オークス(21日、東京)では昨年の2歳女王ソウルスターリングに唯一満点を付けた。1番人気で3着に敗れた桜花賞のリベンジを期す樫の女王決戦。達眼が捉えたのは活力に満ちたボディーと距離延長にも対応できる立ち姿だ。

 息をのむほど美しい馬体の背景には青々と葉を茂らせた壁紙。ソウルスターリングは生け垣をあしらったこの壁紙のように季節が変化しても姿をほとんど変えていません。何度か指摘した通り、セザンヌやドガら印象派の巨匠が描いた名画を思わせる造形美。非の打ちどころがない部位がしなやかに無駄なくリンクし、完璧なバランスを整えている。柔らかい筋肉をつけた深いトモ(後肢)、そのパワーを受ける飛節は頑丈で絶妙な角度。流麗に抜けた首差し、滑らかに傾斜した肩に付いた過不足ない筋肉、盛り上がったキ甲(首と背の間の膨らみ)。すでに完成されたサラブレッドの造形といえるでしょう。

 表情も一緒です。1カ月前の撮影と同じように穏やかな目つきと耳の立て方。ハミを適度な緊張感をもってくわえている。尾も自然に下へ垂らしています。立ち姿は精神状態を偽りなく表す写し絵。

 桜花賞では道悪馬場にしきりと手前(軸脚)を替え、初の敗戦を味わいました。でも、精神的なダメージはどこにも見当たらない。名画の造形が時を経ても変わらないように桜花賞時の姿そのままです。ただ1点を除いて…。

 前回よりも腹周りが少しフックラしています。セザンヌやドガが一度仕上げた作品に活力を加えようと描き足したような力強さ。桜花賞後に短期放牧を挟んだと聞きました。短い休養でも見るからにエネルギーが蓄積された腹周りです。

 距離延長がプラスになる体形とは言えません。2400メートルを得意とする馬は部位のつながりに遊びがありますがソウルスターリングは前述した通り、どこにも無駄がない。美し過ぎる造形です。それでも、こなせると私は思う。引っ掛かる不安を感じさせない穏やかな表情。長い距離を走っても疲労がたまりづらい柔軟な筋肉、エネルギーにあふれた腹周り。もっと大切なことがあります。タテガミと尾は出走馬の中で最もよく手入れされている。際立って美しい身だしなみ。折り合いという競馬の躾(しつけ)も行き届いているはずです。「躾」は「身」と「美」からなっているように、身だしなみを美しくすることが基本。鞍上の指示を守って上手に2400メートルを走れるのではないか。

 青々と葉を茂らせた壁紙に映える馬体。その背景が東京競馬場の新緑に替わっても美しく活力ある姿を見せられるでしょう。走る名画です。(NHK解説者


【オークス】リスグラシュー95点“優美”小柄でも繊細な筋肉

どの馬も初めて体験する樫の2400メートル舞台。距離延長で本領を発揮するのはリスグラシューでしょう。牡馬のように分厚い胸前に比べて首が細い。トモも寂しい。体重はわずか430キロ前後。一見、パワー不足に映ります。でも、凝視すると、薄手なトモにとても繊細な筋肉を付けている。こういうトモはマイル戦のような急がせる競馬よりもゆったりと流れる2400メートルの方が合っているのです。

 桜花賞時に比べて顔つきがおっとりしています。耳も左右に少し開き気味で集中力を欠いています。当日のパドックでこんな緊張感のない顔をしていては仕事になりませんが、1週前のトレセンでの撮影だけに逆にいいのかもしれません。アゴが張っていない。カイバ食いは細いのでしょう。それだけに、おっとりさは余計に必要です。今から緊張していては、本番まで持たないからです。

 桜花賞の消耗も感じられません。腹は巻き上がることなく、前回同様、適度に引き締まっています。距離延長を味方にソウルスターリングにどこまでくい下がれるか。


【オークス】ミスパンテール90点 威風堂々!鎧まとう女武将
ミスパンテールは鎧(よろい)をまとった女武将のようです。牝馬らしからぬ重厚な馬体。筋肉量が豊富で、膝、飛節も立派。平家物語や源平盛衰記に登場する巴御前か。今年なら「おんな城主 直虎」をイメージさせます。立ち姿も威風堂々としている。桜花賞時は前後肢を開き気味にした間延びするような立ち方でしたが、今回は開くこともなく四肢でしっかり大地をつかんでいます。顔つきも男馬のように精かん。アゴっ張りがいいので食欲がおう盛なのでしょう。

 ただし、2400メートルが向いているとは言えません。鎧のようなごつい筋肉を付けているため硬く映るからです。パワーがみなぎる半面、重たさも。ハミの強い受け方が示すのは、とても前向きな気性。折り合いも課題になります。マイル戦なら満点ですが、鎧を着けていると長い距離は苦労するかもしれません。

【オークス】ブラックスビーチ90点 肩の傾斜滑らか好馬体

ブラックスビーチは大きな耳を除けばバランスが取れた体形です。腹が少し細い、すっきりとした体つき。その細めの体には繊細な筋肉を付けています。肩の傾斜も滑らか。体重440キロと小柄でも大きなフットワークを生み出す肩甲骨の角度です。ディープインパクトの牝馬産駒らしい好馬体。毛ヅヤも良好です。適度な緊張を持った立ち姿にも好感が持てる。しっかり手入れされたタテガミ。しつけもしっかりしているのでしょう。

 少しだけ気になるのは、小顔と対照的な大きな耳。馬相学からすれば、褒められません。ただ、御神楽(おかぐら)の獅子のように大きな耳を寝かせることなく、ピンと立てています。寝かせた大きな耳は気性に問題があるのですが、この立て方なら大丈夫。他には減点材料が見当たりません。重賞初挑戦でも、最大の惑星馬になるかも。

【オークス】アドマイヤミヤビ85点 体形ゆったり各部位に遊び

アドマイヤミヤビは見るからにオークス仕様の体形です。腹下が長くて、各部位の付き方に遊びがある。とてもゆったりとした体形。牝馬には珍しくトモが円形に映るぐらい丸みを帯びています。

 ところが、立ち姿はどうしたことか。桜花賞時よりも体重を後ろにかけ、尾を少し上げながら、体の隅々にまで力を入れています。気持ちを前面に押し出した姿。2400メートルを走るなら、もう少し穏やかに立ってほしい。体形は長距離仕様でも、気性は短距離仕様。心身のバランスが取れるかが浮沈の鍵になります。

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